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大学院留学の出願に必要な書類【履歴書 エッセイ 推薦状などについて】

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大学院留学をご検討中の方へ。

海外の大学院に進学予定で、これから出願に向けて準備を始める方。

出願するにあたり必要な書類などについて知りたい方。

 

私はアメリカの大学院に留学し、工学部で修士号を取得致しました。

 

本記事は履歴書、エッセイ、推薦状など、大学院留学の出願に必要な書類をまとめて説明します。

 

大学院留学の出願に必要な書類

 

大学院留学の出願に必要な書類は、基本的には以下の7つです。

 

  • TOEFL
  • GRE
  • 英文成績証明書
  • 英文卒業証明書
  • 履歴書
  • エッセイ
  • 推薦状

 

以下でそれぞれについて説明致します。

 

TOEFL

英語圏の大学で学位を取得された方以外は、基本的にTOEFLのスコアは必ず送付する必要があります。

 

大学のAdmissionに必要最低点が記載されておりますので、それ以上のスコアを取得しなければなりません。いわゆる「足きり」のようなものです。

 

スコアが足りていなくても出願することはできますが、合格する確率はかなり低いでしょう。

留学中に聞いた話では、その他にズバ抜けた能力があったり、教授とのコネや理系の方などで研究費たくさん持っている場合などは、例外として入学できることもあるようです。

 

しかし基本的には中堅校で80点以上、中堅上位校で84~90点以上、最上位校で100点以上のスコアが必要になります。

 

TOEFLの勉強法やおすすめの参考書などについては、別記事にまとめたのでよろしければご覧ください。

www.usaryuugakuandtravel.com

 

GRE

GREのスコアはTOEFLのスコアとは異なり、何点以上必要というものではありません。

ただし当然のことながらスコアは高いに越したことはありません。

 

基本的に最低スコアなどは公表されておりませんが、留学生の目安として、

  • Verbal reasoning 150
  • Quantitative reasoning 167
  • Analytical writting 4.5

くらいを目標にするといいと思います。

 

一番重要なことは、GREが全てではないということです。

 

大学によっては、もしくは同じ大学でも学部によっては、GREのスコアはほとんど参考にしない場合もあるようです。

 

もちろん1点でも高いスコアをとるために努力することは大事ですが、一般的に合否は全ての提出書類を含めて総合的に判断されると言われております。

 

そのため、例えばQuantitative reasoningのスコアを167 ⇒ 170にするために、何時間も費やすようであれば、より魅力的で説得力のあるエッセイを作り込んだり、履歴書や推薦状などのスペルチェックや文法チェックに時間を費やしたほうが、より合格する確率が高くなります。

 

ただし点数が低すぎる場合、Verbal reasoningが130点台とか、Quantitative reasoningが150点台の場合は、合格に不利になるかもしれません。

 

これは留学中に気づいたことですが、少なくとも私の大学では、

 

「成績が悪い = 頭が悪い or 出来が悪い」 ではなく、

「成績が悪い = やる気がない」と評価されます。

 

教授陣も一方的に授業を進めるのではなく、生徒の様子を見ながら、常に質問の有無や分からない箇所がないかを確認しながら授業を進めます。

 

また必ずオフィスアワーが用意されており、授業で分からないことや宿題で質問があったりしたら、気軽に教授のオフィスに行くことができます。

 

また中間テストや期末テストの点数が悪かった場合でも、個別に相談に行けば、追加で課題が与えられて点数を補うことができたりします。

 

さらに期末プロジェクトなどがある場合は、与えられた課題に加えてオリジナリティ(いわゆるやる気を見せれば)ボーナス点がもらえたりもします。

 

つまり試験の点数が多少悪くても、学習意欲があり、追加で課題などを提出して、きちんと理解していることが示せれば、成績は下がりにくく(ほとんどはA、悪くてもB)きちんと評価してもらえます。

 

GREは勉強した分だけスコアが上がる試験なので、

「スコアが低い= やる気がない or 入学する意欲が低い」

と思われてしまうのは損です。

 

点数が低すぎる場合は、きちんと時間を費やしてスコアアップを優先しましょう。

 

長くなってしまったのでまとめます。

以上の内容を踏まえた個人的な意見としては、

 

  • GREの参考書が1冊終わるくらいの段階で、とりあえず1回試験を受けてみる。
  • Verbal reasningが130点代、Quantitative reasoningが150点代くらいだった場合はそのままGREの対策に時間を使い、Verbal reasningが140点代、Quantitative reasoningが160点代になるまで対策を続ける。
  • Verbal reasningが140点代、Quantitative reasoningが160点代になったら、エッセイなどの提出書類にも着手し、納得がいくまで作り込む。残りの時間や隙間時間はGREのスコアアップのためにコミットする。

 

ようなスタンスの方が、全体として合格に近づく方法かと思います。

勉強法については別記事にまとめましたので、よろしければご覧ください。

www.usaryuugakuandtravel.com

 

英文成績/卒業証明書

出願する大学にもよりますが、基本的にはPDFなどで出願アカウントからアップロードするかたちになります。

 

もちろん大学によっては原本を要求してくるところもあります。

 

場合によっては合格後に求められることもあるので、出願する大学の数だけ取り寄せておく方が無難です。

 

気を付けるべきことは、自分が卒業した大学に証明書交付依頼をしてから、手元に届くまで意外と時間がかかることです。

 

証明書交付願いの書類を作成したり、切手を貼付した返信用封筒を用意したり、発行手数料の振り込みなどもあります。

 

また大学側も交付願いを受け付けてから交付するまで、英文の場合だと3週間くらいかかる場合もあるようです。

 

もちろん大学の窓口でも受け付けているので、卒業した大学の近くにお住まいの方は、直接窓口で依頼したほうが手間が省けます。

 

TOEFLの勉強やエッセイなどの準備もあり、後回しになりがちですが、出願間近になると意外と焦ります。

 

なので、例えばTOEFLを受けた午後の頭が働かないときや、あるいは学校リサーチが終わって出願校が決まった段階で、交付手続きを始めてしまうのもいいかもしれません。

 

出願間近の11~12月に焦らないためにも、早めに準備することをお勧めします。

 

履歴書

基本的には、テンプレートに沿って作成すれば問題ありません。

 

一番大事なことは英語の履歴書作成のルールに従って、学歴、職歴、その他に学会発表やジャーナル論文、表彰されたことなどの実績を分かりやすく書くことです。

 

具体的なアピールは、エッセイや推薦状内に書き込んでいくことになるので、履歴書では箇条書きに近い形で事実を見やすく・わかりやすく書きます。

 

私は大学院留学コンサルティングに通っていた、テンプレートを頂いて作成しました。

また下のリンクにその他の無料テンプレートや、書き方に関する記事を貼っておいたので、よろしければ参考にしてみてください。

 

www.iccworld.co.jp

www.randstad.co.jp

www.london-ryugaku.com

 

エッセイ

エッセイで1番重要なことは、「あなたを入学させることで、大学側にどんなメリットがあるか」を示すことです。

 

よく今までの実績や大学でやりたいことなどに特化して書いてしまいがちですが、それだけでは大学があなたを入学させるメリットが不透明です。

 

TOEFLやGREのスコアなどもありますが、大学側にとって重要なことは

  • 「大学在籍中にどんな実績・成果を残してくれるか」
  • 「卒業後はその大学の卒業生として、社会にどのように貢献してくれるか」

です。

 

そのため、今までの実績や大学でやりたい研究などを一生懸命書きこんだとしても、それが大学側にとってメリットがなければ、合格する可能性は下がってしまいます。

 

もちろん自分をアピールする目的で、実績や大学でやりたいことなどを書くことは大事です。

しかしそれらをうまく「大学側にとってのメリット」に落とし込んでいかないと意味がありません。

 

大学院留学は、就職活動に近いイメージです。

 

筆記試験を受けさせて上から順番をつけるというよりは、マッチングに近く、博士課程の出願では面接試験がある大学もあります。

なので、

  • なぜその大学なのか
  • 留学中に学ぶことが自分のキャリアゴールとどのように関係しているのか
  • そのキャリアゴールを追及するにあたり、社会にどのように貢献できるのか

というところまで、自己分析・自己ブレインストーミングをすることが大切です。

 

作成したエッセイは、提出前に添削してもらいましょう。

TopAdmit なら文法、語彙選択の修正はもちろんのこと、ロジックや文章の流れなども添削してくれます。

 

入学出願のプレミアムエッセイ編集サービス
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推薦状

アメリカの大学院に留学する場合、推薦状は基本的に3部必要です。

私は学部時代の指導教官から1部と職場の上司から2部頂きました。

 

基本的には全部自分で書いて、サインだけもらいに行くかたちになります。

3部違う内容を書くのは大変ですが、エッセイで書き切れなかったアピールポイントなどは、推薦状内に記述するようにしましょう。

 

履歴書に書いた学会発表や表彰の実績などについて、より詳しく書き込むことも効果的です。

 

そのため履歴書やエッセイも含めて、「アピールできることは書き尽くす」くらいの気持ちで、推薦状内にも自分がアピールしたいことをちりばめて書くことが重要です。

 

その他に推薦状内に書く内容として、

 

大学の教授に依頼する場合、

  • その教授が開講する授業ですばらしい成績を収めた
  • (ゼミやミーティング、セミナーなどで)プレゼンテーション能力が高い、説明能力がある
  • (卒業論文などで)計画力、実行力、文章構成力、評価力がある
  • 常に学ぶ意欲がある、研究室でも信頼されていた

などがあります。

 

職場の上司に依頼する場合、

  • リーダーシップがある
  • プロジェクトにおいて〇〇の任務を果たした
  • 彼が勤めていた〇年間、〇〇に貢献してくれた
  • 職場の同僚にも信頼されている
  • 入学した暁にはきっとすばらしい成果を上げるだろう

などです。

 

なお提出方法ですが、出願者自身がPDFでアップロードする場合もあれば、大学側から推薦者にアップロード用のURLが貼られたメールが送信され、推薦者がアップロードする場合もあります。

 

出願アカウントを作成したら、提出方法についてきちんとチェックするようにしましょう。

 

先ほども紹介した TopAdmit では、推薦状の添削も行っています。

 

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その他

大学によっては、出願後もスコアや書類のアップデートを公式に認めている場合があります。

 

そのため出願後にスペルミスなどを見つけた場合には再アップロードすることもできますし、TOEFLやGREのスコアもアップデートすることができます。

 

そのため12月に出願時にスコアが足りていなくても、年末年始の休み中に勉強して、1月に取得したスコアを反映させることもできます。

 

出願締め切りまでにすべてのスコアと書類が揃っていることが理想ですが、スコアが足りない場合などは、出願後もあきらめずに試験を受け続けることが大切です。

 

最後に提出書類について、原本の提出が求められた場合にはEMSが便利です。ネット上から送付先のラベル作成などもできるので、一度ご覧いただければと思います。

 

おすすめの本

私が通っていた大学院留学コンサルティングが出版している書籍です。

アメリカ以外の国への留学についても書かれているため、大学院留学全般を把握する場合にも役立つ一冊です。

 

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最近だと2018年に⇩の本が出版されております。

 

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