アメリカの大学院への留学を考えている方。
大学院に入学するために必要な手順を知りたい方。
アメリカ大学院へ留学することは、あなたが思っているほど難しくはありません。
本記事では、大学院に入学するまでに必要なステップについて説明します。
アメリカの大学院に留学したい方へ【入学までのステップを解説】
今この記事を読んでいるあなたは、
- アメリカの大学院留学に興味を持った
- どうしたらアメリカの大学院に入学できるのか
- 留学に向けてまず何から始めたら良いか
のような悩みを抱えているのではないでしょうか。
私は2017年よりアメリカの大学院に2年間留学し、修士号を取得しました。
その経験より、アメリカの大学院に入学するまでのステップを大きく3つに分けて、解説したいと思います。
入学までのステップは以下の3つです。
- 学校リサーチ
- 出願書類の提出
- 合格発表後の手続き
以下では、それぞれのステップについて説明します。
① 学校リサーチ
出願する大学により、求められるスコアや出願締め切り、学費なども変わってきます。
なので、大学院留学を思い立ったら、まずどこの大学に出願するかを決めなる必要があります。
とは言え、いきなり数ある大学の中から自分にあった大学を選び始めるのはあまりにも非効率です。
そこで私も利用した、留学ジャーナル別冊2020-2021「学生・社会人のための大学・大学院留学徹底ガイド」をおすすめします。
これを読めば、有名な大学や人気の学部、TOEFLのスコアなどについて、網羅的に情報を得ることができます。
もちろん最終的には、その大学のホームページに行って、より詳しく調べる必要がありますが、最初のステップとして全体を把握するためには有益な書籍です。
大学のホームページを検索するときのキーワードとしては、
"graduate admissions"
です。
「大学名 admissions」で検索すると、Undergraduate、いわゆる学部生の入学情報が出てきてしまうので、必ず "graduate" を入れて検索しましょう。
また大学にもよりますが、"graduate adimissions" だけだと概要のページしか出てず、知りたい情報がなかなか出てこないときがあるので、
- 「大学名 graduate adimissions TOEFL」
- 「大学名 graduate adimissions GRE」
- 「大学名 graduate adimissions requirements」
- 「大学名 graduate adimissions deadlines」
- 「大学名 graduate adimissions international student」
のように、絞り込んで検索しましょう。
そこそこ時間のかかる作業になってしまいますが、学校リサーチの結果により、今後のスケジュールも変わっていきます。
なお、学校リサーチも含め、大学院留学をサポートしてくれるサービスもあるので、よろしければ検討してみてください。
こちら ⇒ 大学院留学コンサルティング|海外大学院留学専門支援サイト
② 出願書類の提出
アメリカの大学院の場合、12月~1月中旬くらいにかけて出願締め切りがあります。
なので、それまでにTEOFLなどのスコアや必要書類を提出する必要があります。
なお同じ大学でも、学部により締め切り日が異なる場合もあるので注意しましょう。
書類の提出は基本的にはオンラインで行います。
出願用のアカウントを作成し、PDFなどでアップロードしていきます。
大学によっては原本の提出が求められる場合もあるので、その場合はEMSなどを利用して、送付する必要があります。
出願締め切りまでに大学に提出する書類は以下の通りです。
- TOEFLのスコア
- GREのスコア
- 英文成績証明書
- 英文卒業証明書
- 履歴書
- エッセイ
- 推薦状(3部)
TOEFLのスコア
TOEFLのスコアは、日本の大学受験の「足きり」のようなもので、出願する大学の必要最低点を超えなければ、基本的に合格することはできません。
目安としては、
- 中堅校 ⇒ 80点以上
- 中堅上位校 ⇒ 84~90点以上
- 最上位校 ⇒ 100点以上
のスコアが必要になります。
大学によっては、出願時にスコアが足りていなくても合格を認める、「条件付き合格」という制度もあるので、学校リサーチの際にあわせて確認するようにして下さい。
(経験的に中堅上位校より上の大学では、ほとんどないように感じましたが)
TOEFLの勉強方法やおすすめの参考書については、別記事にまとめておりますのでご覧下さい⇩
GREのスコア
GREは、留学生だけでなくネイティブの学生も受験する、いわゆるスタンダード・テストのようなものです。
リーディング、ライティング、数学の問題が出題されます。
TOEFLとは異なり、最低点などはありませんが、ネイティブも受ける試験なので、リーディングやライティングはかなり難しく感じます。
リーディングとライティングは、TOEFLの問題を難しくしたもの、数学はセンター試験の問題が英語で出題されるものとイメージして頂ければ、まずは大丈夫です。
具体的な対策方法は同じく別記事にまとめております。
ただし、GREのスコアが全てではありません。
一般的に履歴書やエッセイ、推薦状など、全ての書類を含めて総合的に合否が判断されます。
つまりGREのスコアが多少低くても、これらの書類をきちんと作り込むことができれば、アメリカの大学院に合格することは十分可能です。
英文成績証明書・英文卒業証明書
あなたが卒業した(卒業する)大学から、英文の成績証明書と卒業証明書を取り寄せて、提出する必要があります
気を付けるべきことは、自分が卒業した大学に証明書交付依頼をしてから、手元に届くまで意外と時間がかかることです。
証明書交付願いの書類を作成したり、切手を貼付した返信用封筒を用意したり、発行手数料の振り込みなどもあります。
また、大学側も交付願いを受け付けてから交付するまで、英文の場合だと3週間くらいかかる場合もあるようです。
もちろん大学の窓口でも受け付けているので、卒業した大学の近くにお住まいの方は、直接窓口で依頼したほうが手間が省けます。
TOEFLの勉強やエッセイなどの準備もあり、ついつい後回しになりがちですが、出願間近になると意外と焦ります(..;)
なので、例えば
- TOEFLを受けた午後の頭が働かないとき
- 学校リサーチが終わって出願校が決まった段階
で、交付手続きを始めてしまうのもいいかもしれません。
出願間近の11~12月に焦らないためにも、早めに準備することをお勧めします。
履歴書・エッセイ・推薦状
大学により多少異なりますが、多くの場合、
- 履歴書
- エッセイ
- 推薦状(3部)
の提出が求められます・
詳しくは、大学院留学の出願に必要な書類【履歴書 エッセイ 推薦状などについて】にまとめております。
ポイントとしては、
- 英語の履歴書作成のルールに従って、学歴、職歴、その他に学会発表やジャーナル論文、表彰されたことなどの実績を分かりやすく書くこと
- 「あなたを入学させることで、大学側にどんなメリットがあるか」をエッセイで示すこと
- エッセイで書き切れなかったアピールポイントに加えて、第3者から見てあなたがどんな人物かを推薦状内に記述すること
です。
難しく感じるかもしれませんが、テンプレートもネット上で検索できます。
私は大学院留学コンサルティングに通っていたので、テンプレートを頂いて作成し、内容や構成のチェック、ネイティブによる英文のチェックなどもしてもらいました。
③ 合格発表後の手続き
合格発表は通常3月上旬から4月の下旬くらいにあります。
基本的にはメールで合否のお知らせが来ます。
合格した場合は、Admission Acceptance Confirmation/Reply Form(大学により呼び方は異なります)に名前(Signature)と日付を記入し、進学の意思を伝える必要があります。
スキャンしてPDFをメールで返信すれば大丈夫です。
このとき大学にデポジットとして300ドルくらいを支払うケースもあります。
次に学生ビザ(F-1ビザ)の取得に必要な入学許可書(I-20)の発行申請をします。
I-20 Request Form などと言ったりします。
このとき、健康診断書や銀行の残高証明(授業料の支払い能力があることの証明として)などを合わせて提出する必要があります。
I-20が取得できたら、米国大使館または領事館に行き、面接を受け、F-1ビザを取得するという流れになります。
大学に入学するにあたり必要な手続きは以上になりますが、その他に
- アメリカの銀行口座の開き方
- アパート探し
- 長期滞在するにあたり必要な手続き
などを⇩の記事にまとめておりますので、合格後にご一読頂ければと思います。
まずはこれから
ここまで読んで頂きありがとうございました。
アメリカの大学院に入学するステップについて、少しでもお役に立てれば幸いです。
ただし、動き出さなければ何も始まりません。
そこで、今すぐあなたができることを2つに絞りました。
#1 海外大学院留学についてもっと知る
海外大学院留学について、もう少し調べることをおすすめします。
アメリカ以外の国への大学院留学や、出願手続き関連でもう少し詳しく把握することは、今後の計画を立てる際に重要な知識となります。
最新版 大学院留学のすべて 入学後絶対後悔しないための10のステップがそれらの情報を網羅的に解説しております。
私も実際に読んだ本で、全体像を把握する上でも役に立ちました。
#2 オンライン英会話を始める
英語力はやはり重要です。
特ににスピーキングは日本人が苦労するパートだと思います。
そのため、早い段階から取り組み、英語を話すことに慣れたのち、それをTOEFLや留学時に必要な英語にチューニングしていくことが大切です。
とは言え大手の英会話スクールはレッスン料金も高く、学生や社会人でまだ日が浅いあなたにとっては難しい選択だと思います。
そこでおすすめなのがオンライン英会話です。
DMM英会話やレアジョブでは、大手の英会話スクールと比較して、圧倒的に安くマンツーマンの授業が受けられます。
どちらも無料体験授業を受け付けているので、実際に授業を受けてから決めることができます。
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