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英語でプレゼンをすることになった方。
はじめて英語でプレゼンをするにあたり不安を抱いている方。
本記事では、これから英語でプレゼンテーションをするにあたり、効果的な準備の仕方を4つのステップに分けて説明します。
- 英語のプレゼンを準備する際に必要な4つのステップ
- ステップ① スクリプトを作る
- ステップ② 音読を繰り返す
- ステップ③ スクリプトとスライドを結びつける
- ステップ④ 本番同様に練習する
- まとめ
- 最後にアドバイス
- 関連サイト
私はアメリカの大学院に留学し、修士課程の学位を取得しました。
現在は日本で働いていますが、海外出張や国際学会などにも年2回以上は参加して、プレゼンをしています。
英語のプレゼンを準備する際に必要な4つのステップ
英語でプレゼンテをするときは誰しも緊張します。
とくにはじめて英語でプレゼンをするときは、「リラックスして」とか「自信をもって」とか言われますが、それができれば苦労しません。
しかし、きちんんと準備をして練習を繰り返せば、自分の中で多少ミスったなと思うような部分があったとしても、まわりからしたら「何も問題なかったね」や「全然緊張してなかったね」と言われるくらいには上達できます。
私がはじめて英語でプレゼンをしたのは10年くらい前になりますが、当時は原稿の英文を読み上げることくらいしかできませんでした。
しかし、せっかくだったら自分がやったことをきちんと説明したい、きちんと伝えたいと思うようになり、プレゼンに関する本を読みあさったり、試行錯誤しつっつ本番までかなり練習をするようになりました。
そのなかで、現在では本番までに練習することを4つステップに分けてルーティーン化し、英語でプレゼンをするときは毎回その手法に沿って準備するようにしています。
この方法を実践するようになってからは、少なくとも失敗をしたことはありません。
本記事ではその4つのステップについて解説します。
英語のプレゼンに向けて練習する際の4つのステップは以下の通りです。
- スクリプトを作る
- 音読を繰り返す
- スクリプトとスライドを結びつける
- 本番同様に練習する
以下でそれぞれについて説明します。
ステップ① スクリプトを作る
私は必ずスクリプトは作るようにしています。
おそらくあなたが予定しているプレゼンも10〜15分くらいで、質疑応答が3〜5分くらいかなと思います
よほど記憶力がいいか、頭がいい人でない限り、話す内容を全て頭の中だけで整理することはかなり難しいと思います。
私は留学中にあったグループプレゼンでも、自分が話す時間は3分程度でしたが、スクリプトは作りました。
多少文語的な表現が増えてしまっても問題ないので、パワーポイントのスライドに書いてある内容について、報告書を作成するようなイメージでスクリプトを書くようにしましょう。
最近のパワーポイントでは、発表者ビューワーの機能を使うこともできるので、最悪頭が真っ白になってしまった場合のお守りにもなります。
もう一つスクリプトを作る際のポイントとして、英文は大事なことにしぼり、ゆっくり話しても制限時間内に話しきれるようにしましょう。
後ほども説明しますが、一文が長すぎたり、へたに関係代名詞などをつかうと分かりにくくなります。
端的で分かりやすい英文を足し合わせていくイメージでスクリプトを作るイメージを持ちましょう。
私も発表中に質問があったりして、どこまで話したかを忘れてしまった時に、スクリプトがあったおかげで、しゃべる流れを取り戻したという経験もあります。
そのためはじめて英語でプレゼンをする際は、スクリプトは必ず作るようにしましょう。
スクリプトが出来上がったら、次はひたすら音読です。
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ステップ② 音読を繰り返す
スクリプトが出来上がったら、必ずそれを声に出しましょう。
音読を繰り返していると、スクリプトの文法や不自然な箇所に気がつきます。
これによりスクリプトの英語が洗練されていくとともに、口がスクリプトに書いた英文に慣れてきます。
この課程において、気に入っているパートなどはほぼ暗記できたりもします。
「どれくらい繰り返すのが良いか」というのは、個人の英語力やプレゼン経験にもよりますが、一つの目安として私は
「スクリプトをちらちら見ながら音読して、制限時間内に全て読み上げられる」
ようになるまで繰り返し練習をしています。
スクリプトに書いてある英文がスラスラ音読できるようになったら、次はスクリプトに書いた内容と、スライドの中身を頭の中で結びつける作業に移ります。
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ステップ③ スクリプトとスライドを結びつける
パワーポイントのスライドを見ながら、覚えたスクリプトの内容とスライドに書かれたキーワードや図、グラフなどを頭の中で結びつけていきましょう。
おそらく本番のプレゼンでは、スクリプトではなく、スライドを見ながら発表することになると思います。
しかしこの作業をしておかないと、いざスライドに書いてあることを説明しようとした時に、「あれっ、何を話すんだっけ」と、スクリプトの内容を思い出しながら話すことになり、頭がオーバーフローしてしまいます。
プレゼン本番は、できるだけ「話すこと・伝えること」に集中し、それ以外にはエネルギーを使わない方が、脳の負担を減らすことができます。
スクリプトとスライドを結びつける作業は必ず実施するようにしましょう。
また練習中にスクリプトに沿って話しやすいようにスライドを修正することも十分あり得ます。
スクリプトの単語をスライドを書き足すこともあれば、その逆にスクリプトをもう一度修正することもあります。
このプロセスで、あなたのスクリプトとスライドはどんどん洗練されたものになっていき、本番もスライドを見ただけで、スクリプトに書いた英文がスラスラ頭に浮かんでくるようになります。
ここまできたら、あとは総仕上げです。
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ステップ④ 本番同様に練習する
最後は必ず本番を想定して練習するようにしましょう。
会場を知っている方は、その情景をイメージしつつ、
- 「マイクのありなし」
- 「自分からスクリーンの見え方」
- 「発表者ビューワーは使えるのか」
など、当日にあり得ることを想像しておくだけで、想定と違うことが起きても落ち着いて対応できます。
時間も測るようにしましょう。
時間内に収めるように練習を繰り返すことも大事ですが、私は1枚のスライドで喋りすぎないことも心がけるようにしています。
スクリプトに合わせて、スライドにはキーワードや、あるいは重要なことは文章でそのまま書くようにして、その行間をしゃべるようにしています。
1枚のスライドあたり、大体40秒〜1分くらいを目安にしています。
1分を超えてくると、
- 量が多くて頭に入りにくい
- 論理立てて説明しにくくなる
- プレゼンが間延びする
などのデメリットが増えてきます。
また、よほど英語が堪能な方でない限り、純ジャパの私たちがスライドに書いていないことなども含めて長々と話をしても、聞いている側は飽きてしまいます。
それよりは、言いたいことを明確にして、端的にテンポ良く話すことの方がよっぽど大事です。
早口にならないことも気をつけるべきポイントです。
緊張したり、ネイティブっぽく話そうとすると、どんどん早口になってしまいます。非ネイティブの早口な英語は聞きずらいものです。
大事なポイントをゆっくり、相手を見ながら話しかける意識を持って練習しましょう。
プレゼンは Speak なく、Talk です。
一方的に喋る意識ではなく、聞いている人に話しかける、聞いている人にマンツーマンで説明するくらいの方が、はるかに聞きやすく、分かりやすいです。
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まとめ
これからはじめて英語でのプレゼンをするにあたり、効果的な準備の仕方について4つのステップを説明しました。
- スクリプトを作る
- 音読を繰り返す
- スクリプトとスライドを結びつける
- 本番同様に練習する
このステップに沿ってきちんと練習すれば、少なくとも本番で大失敗をするようなことはありません。
本記事が、あなたが英語でプレゼンをする際のお役に立てれば幸いです。
最後にアドバイス
最後まで読んでいただきありがとうございました。そんなあなたに、ささやかですが私からのアドバイスです。
どんなに練習をしても、英語でのプレゼンテーションは緊張します。
私も学会発表などを繰り返してきましたが、未だに緊張はします。
ただ本記事で紹介したように、練習をきちんとすることで、不安の質が変わります。
練習をしていないと、
- 「ダメかもしれない」
- 「英語が伝わるかな」
- 「練習しておけばよかったな」
など、今更どうすることもできない不安がいくつも重なり、どんどん自信がなくなってきます。
しかし、きちんと練習をしておけば、「練習した通りできるかな」という不安だけです。
このタイプの不安は、パフォーマンスを向上する上で意味のある緊張感となり、練習した成果を発揮する場所として、その緊張感を楽しめるようになります。
アスリートが大事な試合や大会に望むときと似た心理状態です。
おそらく、途中でつっかえてしまったり、話すことを一瞬忘れてしまうこともあるかもしれません。
しかしそんなときは、お守りとして作ったスクリプトを読み上げれば、きちんとリカバーでき、また口が回るようになってきます。
泥くさかろうが、恥をかこうが、下手くそだと思われようが問題ありません。
その時は嫌かもしれませんが、最終的にはやったもの勝ちです。
私もそのような経験をしてきた結果、今では何事もなく英語でプレゼンができるようになりました。
プレゼンが終わった時に、「やってよかった」、「楽しかった」、「またやってみたい」と思えるよう、きちんと練習をして本番に臨むようにしょう!
関連サイト
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