
本記事は GALLERIA GCR1650GF7 を中心に、突然電源が入らなくなったノートPCからのデータ救出、バッテリー交換、ファン掃除、メモリ増設をひとつにまとめた実践ガイドです。初心者でも取り組める具体的な手順を解説します。
こんな方におすすめ
- 突然壊れた!でもデータは救いたい —— 初心者向けのデータ救出法を知りたい。
- GALLERIA GCR1650GF7 の電源が入らない —— 症状の整理と次の一手を探している。
- タッチパッドが浮いてきた —— バッテリー膨張の可能性があり、交換方法を知りたい。
- ファンがやたら回る・熱い —— カバーを開けて掃除して改善したい。
- メモリを8→16GB、16→32GBに増やしたい —— 具体的な増設手順を知りたい。
目次
1. 壊れたパソコンからのデータ救出
症状の流れ:
- フル充電でも、ケーブルを抜いた瞬間に落ちる。
- ケーブル接続中でも突然電源が切れる。
- 最終的に、まったく電源が入らなくなる。
メーカーに相談したところ、修理は可能だが費用が新品購入と同程度になる可能性があるとの案内。そこで「ストレージが生きていれば、外付け化してデータを救出できる」というアドバイスに従い、実際に救出を行いました。
用意したもの(データ救出キット)
2.5インチ SATA SSD/HDD 用
- 玄人志向 2.5型 SSD/HDD ケース(
GW2.5-KRU3) - 工具不要、UASP対応で高速転送
M.2 NVMe SSD 用
- グリーンハウス NVMe M.2 SSD 専用ケース(
GH-M2NVU3A-BK) - アルミ筐体、USB 3.0対応
必ず事前確認:内蔵ストレージが SATA(2.5インチ) か M.2 NVMe かを確認して、合うケースを選んでください。
組み立てと接続は簡単
- ケースにSSD/HDDを差し込む(ドライバー同梱)。
- カバーを閉じる。
- USBケーブルで新しいパソコンに接続する。
この手順で外付けストレージとして認識され、写真・ドキュメントなどにアクセスできました(再利用も可)。
購入前チェックリスト
- ストレージの規格:2.5インチ SATA or M.2 NVMe
- ケースの対応規格が一致しているか
- USBケーブル・工具が付属しているか
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2. タッチパッド浮き=要注意:バッテリー交換
GALLERIA GCR1650GF7 でタッチパッドが浮く症状が発生。カバーを開けると、バッテリーが膨張しており、これがタッチパッドを押し上げていました。一般にリチウムイオン電池の寿命は充放電約500回(2~3年)程度。購入から約4年なら交換時期です。
交換に必要なもの
- ドライバー
- ペンチ(バッテリーコネクタの着脱を楽にする)
- 交換用バッテリー(型番例:GK5CN-00-13-3S1P-0)
上記型番はGALLERIA/DAIV の複数機種に対応(リストは下記参照)。
交換手順(概要)
- 電源を切る → 裏面カバーのネジ(11か所)を外して開ける。
- バッテリーのコネクタを外す(ショート防止のため最優先)。手でも可だが、ペンチがあると楽。
- バッテリー固定ネジを外す(縁に2か所、ケーブル固定テープ下に1か所)。テープは後で戻しやすいよう丁寧に剥がす。
- 膨張したバッテリーを取り外す。
- 新しいバッテリーを取り付け、ネジ3か所を締め、ケーブル固定テープを戻す。
- バッテリーのコネクタを接続 → カバーを戻して終了(タッチパッドの浮きも解消)。
※上記は実体験に基づく要点抜粋。詳細の流れ・注意点は参考記事を参照。
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3. 誰でもできるファン掃除
「6コアでメモリ64GBなのに、ブラウザのタブを数枚開いただけでファンが全開…」という状況。約3年ノーメンテだったため、カバーを開けてみると排気口に大量のホコリが堆積していました。清掃で明らかな改善が見られました。
準備するもの
- ドライバー/ペンチ
- 綿棒
- エアダスター(あると作業が大幅にラク)
一般的な掃除手順の補足解説も関連記事にあり。
掃除の流れ
- 電源を切り、裏カバー(ネジ11か所)を開ける。
- バッテリーのコネクタを外す(ショート防止)。
- ファンのネジ3か所とコネクタを外し、ファンを取り外す。
- 排気口に堆積したホコリを綿棒で除去。内部のホコリはエアダスターで飛ばす。
- ファンのブレード表裏のホコリも除去(エアダスター推奨)。
- 再組み立て:コネクタ → ねじ の順で取り付けるとスペース的に作業が楽。
- バッテリーのコネクタを戻し、裏カバーを閉じて完了。
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4. メモリ増設(16GB→32GB、そして64GBへ)
グラフィックス系の作業でソフトが落ちやすくなったため、16GB→32GBに増設。後日、さらに64GBに変更して快適性を確保しました。ここでは 8→16GB、16→32GB を例に手順をまとめます。
事前確認
- 搭載メモリの規格:GCR1650GF7 では DDR4-2667 SO-DIMM(PC4-21300)想定。
- 確認ツール:CPU-Z(詳細確認)、タスクマネージャー(容量だけなら簡易確認)。
- スロットは2基:8GB機は
8GB×1 + 空き1、16GB機は8GB×2構成が一般的。
※上記の前提・確認ポイントは体験記事の説明に基づく。
購入の目安
- 8GB→16GB:8GBモジュールを1枚追加。
- 16GB→32GB:16GBモジュールを2枚に入れ替え。
注意:同じDDR4でも 2666、3200 などの違いがあるため、CPU側の対応を事前に確認する。
交換手順
- 電源を切り、裏カバーを外す(ネジ11か所)。メモリとバッテリーの位置を確認。
- バッテリーのコネクタを外す(ショート防止)。
- 既存メモリを外す:両側のラッチ(支え)を外側に押すと、モジュールが起き上がって抜ける。
- 新しいメモリを奥まで確実に差し込み、押し下げてラッチで固定。
- バッテリーのコネクタを戻し、裏カバーを閉じる。
動作確認
- 起動後、タスクマネージャーやCPU-Zで容量が反映されているか確認(例:32GB)。
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5. バッテリー対応機種(参考)
交換用バッテリー(例:GK5CN-00-13-3S1P-0)の対応機種一覧:
- GALLERIA GCF1050TGF-E
- GALLERIA GCF1060GF-E
- GALLERIA GCF2060GF-E
- GALLERIA GCF2060RGF-E
- GALLERIA GCF2070GF-E
- GALLERIA GCF2070RGF-E
- GALLERIA GCR1650GF
- GALLERIA GCR1650GF7
- GALLERIA GCR1650NF
- GALLERIA GCR1650NF7
- GALLERIA GCR1660TGF-E
- GALLERIA GCR2060RGF-E
- GALLERIA GCR2070RGF-E
- GALLERIA GR1650TGF-T
- GALLERIA GR2060RGF-T
- DAIV-NG5520H1-M2SH5
(出典:交換記事の対応表より)
6. よくある質問(FAQ)
Q. 電源が入らないのに本当にデータは救えますか?
本体が沈黙していても、ストレージ(SSD/HDD)が生きていれば救出できます。ケースに入れてUSB接続すれば、外付けドライブとして新しいPCから中身にアクセス可能です。
Q. SATA用とM.2 NVMe用、どちらのケースを買えば良いですか?
内蔵ストレージの規格を事前確認してください。2.5インチのSSD/HDDならSATAケース、薄い棒状のSSDならM.2 NVMeケースです。
Q. タッチパッドが浮いてきました。危険ですか?
バッテリー膨張の可能性が高いです。放置せず、電源を切ってカバーを開け、バッテリーの状態を確認・交換してください。
Q. ファンが常にフル回転します。
排気口にホコリが大量堆積しているケースが多いです。ファンを外し、排気口とブレードの清掃、内部のエアブローで改善が期待できます。
Q. メモリはどの容量にすべき?
用途次第ですが、一般利用+軽いクリエイティブなら16〜32GB、重めのグラフィック・解析用途なら32〜64GBが実用的です(体験ベース)。
7. 参考リンク
8. まとめ
- データ救出:本体が壊れても、ストレージが生きていれば外付け化で取り出せる(SATA/M.2の規格確認は必須)。
- バッテリー交換:タッチパッドの浮きは膨張サイン。コネクタを先に外すのが鉄則(型番は
GK5CN-00-13-3S1P-0例)。 - ファン掃除:排気口のホコリは想像以上。コネクタ→ねじの順に戻すと作業がスムーズ。
- メモリ増設:現状とスロット構成を把握し、8→16GB、16→32GBの順に強化。用途次第で64GBも視野。
「もうダメかも…」と諦める前に、本記事の手順をぜひ試してください。初心者でも実行しやすい内容にまとめました。あなたの大切なデータとPC環境が無事に戻ることを願っています。