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これから英語を本格的に勉強しようと思い始めた方。
英語の勉強を始めてもモチベーションが続かない方。
社会人になって英語の必要性を感じ勉強を始めた方。
英語学習において一番重要なことは継続です。
あなたはちょっとしたコツを知るだけで、高い向上心とモチベーションを維持しつつ英語学習を続けることができます。
本記事があなたの英語学習に役立てば幸いです。
英語学習でモチベーションを維持する方法3選
私が実践している、英語学習のモチベーションを維持するための3つの方法は、
- 明確な目標と抽象的な夢を持つ
- 加点法の思考法で小さな成功体験を積み重ねる
- 悔しい思いをしたらすぐに行動する
です。
これは私が9年間英語を勉強し続け、人には言えないくらいのTOEICの点数から、アメリカ大学院への留学を果たし、今では半年に1本以上は英語で研究論文を投稿し、国際学会などでプレゼンテーションを行えるようになりました。
モチベーション維持のために試したことはたくさんありましたが、最終的に最も重要だと感じることがこの3つです。
今回紹介する内容が少しでもあなたの英語学習に役立てればと思います。
しかし、英語に限らず言語学習においては、スポーツや楽器の演奏、あなたが今やられている仕事と同じで、時間をかけて量をこなすことが必要不可欠です。
もちろん効率的な勉強法や多少の暗記力の個人差などはありますが、基本的には絶対的な量をこなせばこなすほどできるようになるものです。
明確な目標と抽象的な夢を持つ
「目標をきちんと設定することが大事」という考えは、このように自己研鑽系の記事や本を読んでいるあなたなら、一度は聞いたこともあるでしょうし、すでに実践されているかもしれません。
これだけでも素晴らしいことだと思いますが、私は目標と同時に「抽象的な夢」を持つことが、長いスパンでモチベーションを維持する上では重要だと思います。
英語学習は目標ではなく、手段です。英語の資格やスコアアップを目標にしている場合は、その目標を達成することで就職活動が有利に進められたり、海外の大学に留学したりできるでしょう。
しかしその目標の先には、ビジネスシーンで英語をバリバリ使ったり、留学中でも英語は継続的に勉強しないと、グループディスカッションや卒業審査会をクリアすることは難しいでしょう。
このように目標を達成した後には、次の目標を設定するというサイクルにしないと、途中で向上心が途絶えてしまったり、燃え尽きてしまいモチベーションが下がったりします。
この悪循環を防ぐ方法が、目標と同時に、抽象的で達成し得ない可能性もある夢をもつことです。
具体例を一つ紹介します。
よくプロのスポーツ選手が、金メダルをとったりチームスポーツなどで優勝したときのコメントなどで、
「明日から気持ちを入れ替えて、また練習していきたいと思います」
「次の課題が見つかったので、今まで以上に自分に厳しくトレーニングに励みたいと思います」
などのコメントを耳にします。
これは彼らが、「できるだけ長く現役選手でいたい」、「来年もっと強力なライバルが現れたとしても勝ちたい」、「どんな状況であれできるだけ良い結果を残したい」といったような、目標とは別に、やや曖昧な「夢」を持っているからです。
そのため彼らにとって、目標はあくまでも通過点であり、抽象的で漠然としている夢に一歩でも近づくために、その目標をクリアしつつ日々努力しているのです。
そして彼らはそんな自分に誇りを持ち、目標をクリアするごとに自信を手に入れ、その自信が新たな目標や日々のモチベーションにつながり、高い問題意識と向上心で努力を継続できるのです。
英語学習においても同じことが言えます。
あなたも「TOEICで〇〇点とる」や「英検〇級に合格する」といった明確な目標を持って勉強しているかもしれません。
それはとても素晴らしいことですが、5年、10年と学習を続けていくには、もう一歩踏み込んで、その目標をクリアした先にに何があるのか、さらには英語を勉強することであなたの人生がどう豊かになるのか、という所まで考えて頂きたいと思います。
私の場合は、「人生を楽しみ続ける」という「夢」があります。
つまり今だけでなく、数ヶ月後、数年後、あるいは数十年後も人生を楽しみ続けたいと思っています。
それがこの10年間は英語を学習することで、アメリカ大学院への合格や修論審査会などの目標を達成し続けることで、人生を楽しむことができ、「夢」に一歩ずつ近づく自分を誇りに思い、今は博士課程への進学も視野に入れ、これまでと変わらぬモチベーションで英語学習を続けています。
このように、明確な目標と同時に「抽象的な夢」を持つことで、得貴族的に目標設定を行い、数年単位の長いスパンで英語学習のモチベーションを維持することができます。
加点法の思考法で小さな成功体験を積み重ねる
モチベーションを維持する上で大切なことは、普段の学習において「加点法」の考え方を取り入れることです。
モチベーションが下がってしまう原因の一つが予定とおりに学習が進まなかったり、TOEICなどの試験で点数が思うように上がらず、減点法的に自分を評価してしまうことです。
この減点法的な思考法により「やっぱり英語のセンスがないのかな」とか、「このペースじゃいつ英語ができるようになるか分からない」などと考えてしまい、挫折したり、学習をやめてしまうケースが多いとか思います。
これは日本の学校教育が生徒の成績をつけるために減点法を採用し、その考えが私たちの脳に深く染みこんでしまっていることが原因です。
しかし英語のモチベーションを維持する上で重要な考え方は、この減点法ではなく「加点法」です。ここでは早速、具体例をもとに説明していきます
特に忙しい社会人の方だと、今日は早く帰って勉強しようと思った日に限って夕方くらいに仕事が入って帰るのが遅くなってしまい、疲れてそのまま寝てしまうこともあるでしょう。
大学生の方でも、レポートや期末試験が忙しくなったり、ついついバイトやサークルを優先してしまい、勉強が予定とおりに進まないこともあると思います。
しかし先ほどの「明確な目標と抽象的な夢を持つ」でもお話しましたが、試験や学習の計画なども英語習得に向けた通過点に過ぎません。
日々の積み重ねが重要で、思い通りに行かないことも経験しつつ、最終的に英語ができるようになればそれでいいのです。
なので、本当に何もしない日をゼロとして、自分が実施したことを加点していきましょう。
例えばどうしても忙しいときには寝る直前に単語帳を開いて、単語を一つでも覚えるとか、通勤や昼休みにリスニングをしたらそれも加点していいでしょう。
こうすることで、「今日はめちゃめちゃ忙しかったけど英単語を一つ覚えた!」とか、「今週は英語を〇〇時間聞いた!」などと思うことができ、忙しい中でも勉強を続けている自分を肯定できるようになります。
また試験を受けて点数が上がらないときも、「土日に皆が遊びに出かけている中で自分は英語の試験を受けた!」や「勉強方法を考え直す機会を得ることができた」など考えるだけで、くじけずに次の行動につながる思考ができるようになります。
このような加点法の思考が身につくと、小さなことでも成功体験として認識できるようになり、それが自信や次の目標に向けたモチベーションへとつながっいきます。
「成功体験」と聞くと、「英検〇級に受かった」や「TOEICで目標の点数が取得できた」など大きなことばかりイメージしがちですが、普段の学習において成功体験はそれらだけではありません。
例えば参考書を購入して1冊終わらせたることができたら、それは立派な成功体験です。
通勤中に英語のリスニングをすると決めて、その通りにできたらそれも成功体験です。
1週間の学習計画を立てて、それが少しでも実行されればそれも成功体験です。
このように、自分が目標に向けて実施・実行できたことを、成功体験として認識することで自信になり、次の目標設定やモチベーションの向上につながります。
余談ですが、この考え方は英会話の上達において顕著に現れます。
よく「リラックスを心がける」とか、「
誰でも初めは緊張するし、上手く
しかし何度も挑戦をしていくうちに、少しずつ成功体験も積み重ねることができます。その成功体験が自信になり、さらに回数を重ねることでリラックスして話せるようになります。
以上のように、昨日よりも今日、今日よりも明日、自分が実行したこと、少しでも前に進んだことを加点法的に評価し、継続的な学習の中で得た小さな成功体験を積み重ねることでモチベーションが維持され、恒常的に英語学習をすることができるようになります。
悔しい思いをしたらすぐに行動する
英語の学習において、悔しい思いをする機会があったら、すぐに行動を起こすようにしましょう。
「試験の点数が思うように上がらなかった」、「外国人と話す機会があったが思うように意図が伝わらなかった」などいといろな種類の「悔しさ」があると思いますが、この「悔しさ」を一度棚上げしてしまうと、その感情は時間が経つにつれてどんどん薄れてしまいます。
一度この感情が薄れてしまうと、その「悔しさ」を生かす機会を逃してしまうことになり、「できなかった」という「失敗体験」だけが自分の中に残り、次の行動を起こすにも腰が重たい状況になったり、開き直って結局何も前進していない状況になってしまいます。
そこで私が実践していることは、「悔しい思いをしたらすぐに行動する」ことです。
TOEICの試験で語彙力が足りないと感じたときには、試験が終わった後に本屋さんに行き、単語集を買いました。
海外旅行に行って、リスニングが苦手だと感じた時には、帰りの空港でPodcastをダウンロードし、通勤の電車や昼休み中はかかさず英語を聞くようになりました。
はじめてTOEFLの試験を受けてスピーキングのパートが全然できなかった時は、帰りの電車の中で英会話学校を検索し、次の日には体験レッスンを申し込んでいました。
このように「悔しい思い」をしたときには、必ず次の行動を起こし、気持ち的にも時間的にも隙間を作らないようにしています。
もちろん私も人間なので、TOEFLやGREの試験で頭が疲弊した日には、外に出て体を動かしたくなったり、居酒屋や焼き肉屋にいって気持ちをリセットすることもあります。
勉強や仕事から完全に離れたくなって、海外旅行にいくことだってあります。
ただし「悔しい」と感じたら必ずその日のうちに行動を起こし、行動を起こした後に一旦英語から離れるという行動パターンを取るようにしています。
このように、「悔しい思い」をしたらすぐに行動し、ある意味あとに引けない状況をつくることで、一見失敗にも見える経験から次の行動や目標が決まり、「成功体験」に変えていくことで、モチベーションが維持でき、長い期間高い向上心を持って英語学習を続けることができます。
まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございました。
本記事でも述べましたが、「モチベーションの維持」は英語学習において何よりも大切なことです。
そこで私が入社以降、英語学習を約9年間続ける中で、モチベーション維持に有効な方法を3つ紹介しました。
私はこの方法で、今も英語学習を続けています。一緒に頑張りましょう!
関連サイト
私が経験したアメリカ大学院留学について情報発信をしています。
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