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英語のリスニングが伸びずに悩んでいる方。
TOEICや英検のリスニングはできても、ネイティブの英語が聞き取れず悩んでいる方。
リスニング力が伸びなかったり、ネイティブの英語が聞き取れない理由は、決してあなたのリスニング能力が低いからだけではありません。
あなたの能力に関係なく
「聞き取れない」≒「何を言っているか分からない」のには意外な理由があります。
本記事は、方法論的な内容ではありませんが、リスニングが伸びずに落ち込んでいるときなど、モチベーションアップ用にも読んで頂ければと思います。
- 英語が聞き取れない意外な理由5選
- 理由① 何度も繰り返し発している定型文で、相当早口になっている
- 理由② 背景知識がなくて、日本語で話されたとしても分からないようなこと
- 理由③ 実はネイティブじゃなかった=相手も間違った英語を話していた
- 理由④ 発音がクリアでなかったり、もごもご話している
- 理由⑤ 発言内容のピントがズレている
- まとめ
- 関連サイト
英語が聞き取れない意外な理由5選
私は社会人になってから10年以上英語を勉強し続けています。
アメリカの大学院にも留学し、修士を取得しました。
アメリカには2年間住んでいましたが、長期間住んでいる間に気がついたことがあります。
それは英語が聞き取れなかったり、相手の言っていることが理解できない理由は、自分のリスニング能力が低いからだけではありません。
もちろん、シャドーイングや音読などでリスニング力を伸ばす努力をすることは大事です。
しかし、リスニングの得意・不得意に関係なく、非ネイティブには「聞き取れない」、「理解できない」理由があります。
それによって「勉強してるのに聞き取れるようにならない」とか、「またダメだった」とか思ってしまうようであれば、いっそのこと気にしないか、もしくは忘れてしまった方がいいケースもあるので、その「英語が聞き取れない意外な理由」を5つ紹介したいと思います。
理由① 何度も繰り返し発している定型文で、相当早口になっている
これは日本語でも同じだと思いますが、何度も何度も繰り返し話していることは早口になったり省略されたりします。
例えば安さを売りにしている居酒屋なんかでも、注文を受けたあとに、「以上でよろしいでしょうか」ではなく、「以上でー」みたいに省略したり、お客さんが帰るときの「ありがとうございました」も「ありやしたー」みたいに言ってたりしてます。
それと同じような状況は結構あって、旅行で訪れる観光地のチケット売り場やホテル、レストラン、お土産屋さんなどでは、とくにそのようなケースが多いと思います。
体験談ですが、ファーストフードなどで注文したあとにほぼ間違いなく、
"For here? Or to go?"
と、持ち帰りかイートインかを聞かれるのですが、私には「フォィヤー、タァ、ガォ」くらいにしか聞こえません(ToT)
これはもはや、何度も聞いて慣れるか、あるいは「このケースではこういうことが聞かれる」といったことを知ってるか知らないかという要因もあるので、1回で聞き取れなかったからといって、気にする必要はないと思います。
理由② 背景知識がなくて、日本語で話されたとしても分からないようなこと
聞き取れていないのではなく、単に知らないだけというケースも結構あります。
例えば、私がアメリカに来てアパートを契約し、
「家賃はどうやって払えば良いですか」と聞いたときに、
「マネーオーダーで大丈夫だよ!マネーオーダーはパブリックスでGETできるよ!」
と答えてくれました。
「???」状態でしたが、確認してみるとマネーオーダーとは小切手みたいなもので、アメリカではやや高額の支払いの際によく使われているとのこと。
またパブリックスとは私が住む州では有名なスーパーのことでした。
このように知らないことを言われてしまったときは、1回で理解するのは難しいと思うので、自分が分からない部分をきちんと聞き返せるスピーキング力の方がむしろ大切かなと思います。
点数が必要な試験を除き、英語はあくまでもコミュニケーションをとる手段にすぎません。
1回で聞き取れなくても、きちんと聞き返して最終的に意思疎通ができれば何も問題はありません。
理由③ 実はネイティブじゃなかった=相手も間違った英語を話していた
見た目だけでは、英語が母国語かそうでないかなんて分かりません。
なんか微妙に違うなと思ってたら実は他の国の出身だったとか結構あります。
ただ英語圏に長く住んでいたりして相当流暢ではありますが、良く聞くとスペイン語なまりだったり、文法が微妙に違っていたりもします。
そのようなケースではリスニングと言うよりはむしろ、リピーティングやパラフレーズする能力の方が大事で、「あなたの言っていることはこういうことですか」といった確認作業が大事だったりします。
理由④ 発音がクリアでなかったり、もごもご話している
ネイティブだからと言って、みんなが社交的でハキハキ話すわけではありません。
まあ日本人同士でもそうですが、もごもご話す人もたまにいます。
また大学でのプレゼンとかでも、緊張したりして滑舌が悪くなっていたり、早口になっている人も時折見かけます。
そのようなときは、ネイティブの学生でも聞きにくそうにしているので、聞き取れなくても気にする必要はありません。
理由⑤ 発言内容のピントがズレている
これは私が大学のグループワークやミーティングなどで感じたことですが、「英語が話せる」=「頭がいい」わけではありません。
東進ハイスクールの安河内先生も言ってましたが、
「ネイティブも日本語に訳したらただの現地人」です。
英語が流暢に話せるのは当然です。
なのでピント外れなことを言ったり、ある種「???」な発言をすることも時折あります。
そのようなケースでは発言内容が1回で理解できなくても、とくに気にする必要はないのかなと思います。
まとめ
英語が聞き取れるようになるために、リスニングの練習をすることはもちろん大切です。
しかし気にしすぎることは、ときに英語学習においてマイナスな面をもたらしてしまします。
そこで今回は、英語のリスニングにおいて、非ネイティブには聞き取れない意外な理由を5つほど紹介させていただきました。
ときにはひらきなおりも大事です。
関連サイト
仕事をしながら英語の勉強時間を確保する方法や、リスニング学習用にダウンロードすべきスマホアプリについて別記事にまとめております。