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GRE英単語の勉強法について調べている方。
効率的な英単語の学習方法について調べている方。
本記事では、樺沢紫苑さんのベストセラーである「アウトプット大全」から、私が特に重要だと思ったアウトプット術を5つ取り出し、GRE英単語を効率的に勉強する方法を解説したいと思います。
GRE英単語の効率的な勉強法5選
GRE General Test において日本人受験者の多くの方が苦労するのが、Verbal Reasoning のパートだと思います。
GREの英単語は、抽象的な意味の単語や、ネイティブでも普段はほとんど使わないような単語をいくつも覚える必要があるため、非ネイティブの私たちにとってはかなり難しい試験と言えます。
以前「インプット大全に学ぶGRE英単語の効果的な覚え方」という記事で、GRE英単語の暗記方法について紹介しました。
本記事では、「インプット」に加え、スコアアップにつなげる効果的な「アウトプット法」について、同じく樺沢紫苑さんが書かれた「アウトプット大全」より紹介したいと思います。
アウトプット大全とは
「アウトプット大全」とは、樺沢紫苑さんが書かれた「学びを結果に変えるアウトプット術」に関するベストセラーです。
樺沢紫苑さんは、精神科医として働く一方で作家としても30冊以上の本を出版し、
かつ
- メルマガ 毎日更新 14年
- Facebook 毎日更新 9年
- YouTube 毎日更新 6年
- 毎日3時間以上の執筆 12年
- 年2~3冊の出版 11年連続
などなど、ものすごい量のアウトプット実績があり、「日本一アウトプットをしている精神科医」であると述べられている方が、圧倒的に結果が出るアウトプット術についてまとめた本です。
本記事では、「アウトプット大全」で述べられているアウトプット術の中から、あなたの能力を引き出すGRE英単語の勉強法5選を、私の経験や実践していることなども踏まえて紹介したいと思います。
「能力を引き出すGRE英単語の勉強法5選」は以下のとおりです。
- 運動性記憶で覚える
- 実現する目標を書く
- 問題を解く
- 運動をする
- スキマ時間を使う
それぞれについて説明します。
運動性記憶で覚える
本書では、「書く、話すなどの運動神経を使った記憶は、運動性記憶と呼ばれ、一度覚えると忘れにくいという特徴がある」と述べられています。
手の筋肉を動かして書いたり、口や喉の筋肉を動かして話すことで、運動神経を使うことになり、運動神経を使うと、その運動が小脳を経て海馬を経由し、大脳連合野に蓄積されるため、多くの神経細胞が働き記憶に残りやすくなるということです。
GRE英単語の学習においても同じで、単語集を眺めて暗唱するだけでなく、発音をマネして声に出したり、いらない紙の裏などに何度も書くことで、運動性記憶として覚えることができます。
本書によると、10~20回くらい繰り返すと、かなり記憶に残るそうです。
実現する目標を書く
「実現する目標」を立てることが重要であると、本書では述べられています。
モチベーションの源であり、目標を達成するために必須の脳内物質はドーパミンです。
目標が高すぎると、このドーパミンが分泌されません。
ドーパミンが最も分泌されるときは、ちょっと頑張れば達成できそうな目標を設定したときです。
また時間に制限をもうけたり、締め切りを設定することで、ノルアドレナリンが分泌され、集中力が上がると述べられています。
つまり、「大きな目標」を「ちょっと頑張れば達成できそうな小さな目標」に分解し、期限を設けて目標設定することで、モチベーションと集中力が高められると考えられます。
GREの学習においても、Verbal Reasoning であれば150点以上を目標にすることが多いかと思いますが、段階的にスコアを上げ、最終的に150点以上を取得するような目標設定にしまうしょう。
GREのテストは1回受験すると、21日以上空けないと次の試験を受けることができないので、目標スコア(小さな目標)と受験日(期限)を決めて、学習計画を立てるようにしましょう。
単語集においても、全部覚えるという「大きな目標」ではなく、1日10個や、1週間で100個といった「小さな目標」を設定する方が、達成できたときにドーパミンが分泌されて、次のモチベーションにつながります。
GRE学習は長期戦になることが多いので、モチベーションの維持は特に重要です。
問題を解く
「できるだけたくさんの問題を解くことが、記憶に残すことためには重要である」ことが、ワシントン大学で行われた研究により明らかになりました。
問題を解く=「知識を使う」ことで、脳は記憶に残そうとします。
単語の暗記というと、ついつい単語集を使った勉強にかたよりがちですが、間違えてもいいので、問題演習もあわせて実施するようにしましょう。
樺沢さんも、インプットをアウトプットの黄金比は3対7であり、短時間で暗記し、倍の時間を問題を解くことに費やしているそうです。
参考に私がGRE学習で使ってみておすすめの参考書を紹介します。
The Official Guide to the GRE General Test, Third Editionがやはりおすすめです。
テストを実施している ETS が出版しているため、本番に近い形式の問題を解くことができます。
そのうち Verbal Reasoning のみを収録したOfficial GRE Verbal Reasoning Practice Questions, Second Editionもありますが、問題数が若干少ないように思えます。
なので試験まであまり時間がない方で、数を絞って集中的に勉強したい場合にはおすすめの一冊です。
とにかく数をこなしたい場合や、⇧の問題集が一通り終わってしまった場合には、Book of GRE Practice Problems (Manhattan Prep GRE Strategy Guides) がお勧めです。
この問題集には、
- Text Completions 144問
- Sentence Equivalence 147問
- Reading Comprehension 170問
- Logic - Based Reading Comprehension 58問
が収録されているので、比較的試験まで時間があって、より多くの問題を解きたい場合にはおすすめの一冊です。
運動をする
本書では、「1時間程度の有酸素運動を週2回以上おこなうと、脳の神経がの新生が促進されて、記憶力がよくなり、頭も良くなる」と書いてあります。
また「わずか20分の運動でも、ドーパミンが分泌され、運動直後から集中力、記憶力、モチベーションのアップが認められる」そうです。
とは言え、仕事が忙しかったり、テストが近くなってくると、まとまった時間を運動に費やしたり、ジムに行ったりするのも面倒に思えてしまいます。
そこで私はステッパーを利用しています。
着替える必要もなく、勉強の合間に家でサクッとできるステッパーは、手っ取り早く運動ができるだけでなく、単語集を見ながら、リスニングをしながらもできるので、かなり効率的です。
有名なDaigoさんの動画でも、運動をしながらの方が語学は身につきやすいと紹介されています。こちら
運動不足解消の目的もかねて、ステッパーの購入をご検討されてみてはいかがでしょうか?
また土日で時間があるときには、ジョギングをしています。
はじめは1~2km くらいしか走れませんでしたが、今ではRUNNET というサイトにも登録して、ちょっとした大会にも出るようになりました。
ジョギングを始める際に役立つアイテムを別記事で紹介しておりますので、よろしければご覧下さい。
スキマ時間を使う
スキマ時間の重要性については、実用書やビジネス系の YouTube などでも紹介されているため、ご存じの方も多いかと思います。
本書では、「そのスキマ時間を利用した学習の方が、かえって勉強の効率が高まる」と述べられています。
制限時間を決めて取り組むことで、ノルアドレナリンが分泌されるため、緊迫感と集中力が高まるからです。
私も留学の行く前は、電車の中でTOEFLの問題集を解いていた時期もありました。
英単語の暗記やリスニングのような、インプット中心の勉強だけでは、眠くなってしまうことも多かったので、アウトプット=問題演習も取り入れるようにしました。
特に同じ経路で通勤していれば、電車に乗っている時間も決まっています。
そのため、駅に着く時間からTOEFLの解答時間を逆算して問題をときはじめ、電車を降りるまでに問題と解ききる練習をしていました。
こうすることで、集中力がぐんっと上がり、電車の中で寝てしまうことも減りました。
また時間を意識した勉強が習慣化するので、本番の試験でも時間内に全問解答できるようにもなりました。
ぜひ実践して頂きたいと思います。
まとめ
本記事では、樺沢紫苑さんのベストセラー「アウトプット大全」で述べられているアウトプット術の中から、私の経験や実践していることも踏まえて、GRE英単語の効率的な勉強法5選を紹介しました。
- 運動性記憶で覚える
- 実現する目標を書く
- 問題を解く
- 運動をする
- スキマ時間を使う
GRE の英単語は、留学中もほとんど使うことはありませんでしたが、一生懸命に覚えるために確立した勉強法や、日々努力することに慣れた体質などは、今後生きていく上で貴重な能力です。
また、あなたが大学院に合格した暁には、すばらしい留学生活が待っています。
私も人生で最も価値ある2年間を過ごすことができたと確信しています。
ゴールまであとひと踏ん張りです。最後まで頑張りましょう!
日本人受験生のために出版した、「GREに特化した英単語集」もあります⇩
書き込み式はこちら
例文付きはこちら
音声教材もYouTubeで提供しております。
目と合わせて、耳から英単語を繰り返し聞くことで、より記憶に残りやすくなるように作成しました。
通勤・通学中や、作業をしながらの聞き流しにも利用できます。
関連サイト
Quantitative Reasoning と Analytical Writing の対策法について別記事にまとめております。
エッセイ、推薦状など、大学院留学の出願に必要な書類についても説明しております。