どうも、オーストラリア生活応援ブログです!
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- オーストラリアのスイートポテトで専門店レベルの焼き芋を作る方法
- 🍬なぜスイートポテトは焼くと甘くなるのか?
- 💧蜜が流れ出てしまう原因とは?
- 🍠蜜を中に閉じ込めて焼き芋をねっとり仕上げる方法
- 🔍なぜホイルで包むとベチャつくのか?その対策
- 👨🍳本気の焼き芋を目指すための追加テクニック
- まとめ:焼き芋を美味しく、健康的に楽しむために
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オーストラリアのスイートポテトで専門店レベルの焼き芋を作る方法
~蜜を中に閉じ込めて、ねっとり甘く仕上げる秘訣~
オーストラリアのスーパーマーケットでよく見かける「Sweet Potato」。
この言葉に、日本人なら「さつまいも」を連想する方も多いかと思いますが、実際に食べてみると色も食感も少し違って戸惑った経験があるかもしれません。
とりわけオレンジ色の「Gold Sweet Potato(ゴールド・スイートポテト)」は、Beauregard(ビュアリガード)という品種が主流で、甘みが強く、加熱するとねっとりとした食感が特徴です。
今回は、このGold Sweet Potatoを使って、日本の焼き芋専門店のような「蜜たっぷり・ねっとり甘い」焼き芋をオーブンで再現する方法をご紹介します。
科学的な理由を交えながら、蜜が流れ出てしまう原因とその対策、プロの味に近づけるコツまでを網羅しました。
🍬なぜスイートポテトは焼くと甘くなるのか?
焼き芋を加熱したときに甘くなるのは、芋に含まれるでんぷんが、熱によって酵素(アミラーゼ)の働きでマルトース(麦芽糖)という糖分に変化するためです。
この酵素が最もよく働く温度帯は約60〜70℃。
この温度帯をゆっくり通過することで、糖化が最大限に進み、甘みが増します。
オーブンで長時間焼くと、この糖が溶けて液状になり、内部の圧力や温度の影響で芋の外に滲み出すことがあります。
これが「蜜(みつ)」と呼ばれる部分です。
ただし、この蜜を芋の内部にとどめることができれば、より濃厚でねっとりとした、まさに専門店クオリティの焼き芋が完成します。
💧蜜が流れ出てしまう原因とは?
実は、蜜が外に流れ出してしまう背景には、調理中の工夫が裏目に出ているケースが少なくありません。
例えば、「皮にフォークで穴を開けてオリーブオイルや塩を染み込ませる」ような手法は、一見美味しさを引き出すためのもののように思えますが、焼き芋に関しては逆効果になることがあります。
- 穴を開けると、芋の中の蒸気圧が逃げてしまい、蜜が内部にとどまらず外へ流れてしまう
- (オリーブ)オイルが皮の防水性を低下させ、糖分が染み出しやすくなる
- 塩分が浸透圧で水分と糖を外へ引っ張り出す作用を起こす
その結果、せっかくの甘い蜜が外に出てしまい、芋の中は水っぽく、蜜の香ばしさも逃してしまいます。
🍠蜜を中に閉じ込めて焼き芋をねっとり仕上げる方法
それでは、どうすれば蜜を外に出さず、内部にしっかり閉じ込めて専門店のような味を再現できるのでしょうか?ポイントは以下の通りです。
1. 芋は丸ごと、穴を開けない
皮は天然の「密閉容器」。
中の水分や糖分を封じ込めてくれるため、絶対に穴を開けずに丸ごとのまま焼きましょう。
2. アルミホイルは緩めに包む
完全に密封すると蒸し焼きになってしまい、水分がこもってベチャつく原因になります。
ホイルは端を軽く折り曲げて、蒸気の逃げ道を少しだけ残すのがベスト。
3. 焼成温度は160℃、時間は90~120分
この温度は、糖化酵素が働きやすい温度帯(60〜70℃)をゆっくり通過するのに最適。
じっくり加熱することで、マルトースが内部にたっぷり生成されます。
4. 最後に高温仕上げで表面を整える
蜜を芋の中に閉じ込めたまま、最後の10~15分だけ200℃に上げてホイルを外し、表面の水分を飛ばして香ばしさを加えると、皮の下に蜜がカラメル化して最高の仕上がりに。
5. 一晩寝かせて再加熱(プロ向けテク)
焼きたてをすぐ食べるのも良いですが、一晩冷蔵庫で寝かせてから再加熱(160℃×10分)すると、蜜が安定し、より濃厚でねっとりとした味になります。
🔍なぜホイルで包むとベチャつくのか?その対策
ホイルで包むと、芋の中から出た蒸気や水分が逃げずにこもってしまい、「焼く」というより「蒸す」状態になりがちです。
そのため、焼き芋が水っぽく、蜜も流れてしまうという結果になりやすいのです。
この問題を防ぐには、以下のような工夫が有効です:
- 網の上に乗せて焼く(空気の流れを確保)
- ホイルの端を軽く開けて蒸気が逃げる隙間をつくる
- 途中でホイルを外して高温で仕上げ焼き
これらを組み合わせることで、ベチャつきを防ぎながらも蜜はしっかり中に残したまま焼き上げることができます。
👨🍳本気の焼き芋を目指すための追加テクニック
さらにワンランク上の味を目指すなら、以下のようなテクニックもおすすめです:
テクニック | 効果 |
---|---|
芋の先端(細い方)を上にして焼く | 蜜が重力で下にたまり、ねっとり感が強まる |
焼き網や石の上で焼く(下を浮かせる) | 熱風が芋全体を包み、焼きムラがなくなる |
焼成中に1回だけ芋を回転させる | 蜜の偏りを防ぎ、全体が均一に甘くなる |
焼き上がり後はすぐに切らず、30分ほど余熱放置 | 蜜の再吸収が進み、しっとり感がアップ |
まとめ:焼き芋を美味しく、健康的に楽しむために
オーストラリアのGold Sweet Potatoは、焼き方次第で日本の焼き芋専門店に匹敵するほどのねっとり甘さと蜜の濃厚さを引き出すことができます。
ポイントは「穴を開けない」「低温でじっくり焼く」「ホイルは緩く」「仕上げに高温で蜜を閉じ込める」。
ほんの少しの工夫で、日常がちょっと豊かになる焼き芋体験が楽しめます。
寒い日のおやつや、週末のご褒美に、ぜひご家庭で専門店レベルの焼き芋を作ってみてください。
以上です!
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