オーストラリア在住5年目の筆者が、自身の体験をもとにオーストラリア各地域の見どころと宿泊情報をまとめました。都市部の観光はもちろん、世界遺産の大自然やリゾート地まで、赤ちゃん連れで旅行した経験も活かして幅広く紹介します。旅行計画中の方や、現地での移動手段・宿探しに悩んでいる方の参考になれば幸いです。
本記事では以下の地域ごとに情報を整理しています。
- ビクトリア州(Victoria)
- ニューサウスウェールズ州(New South Wales)※シドニー
- キャンベラ(Australian Capital Territory)
- クイーンズランド州(Queensland)
- ノーザンテリトリー(Northern Territory)
- 西オーストラリア州(Western Australia)
- 南オーストラリア州(South Australia)
- タスマニア州(Tasmania)
- 旅行お役立ち情報(赤ちゃん連れ旅行のコツ・費用節約術など)
ビクトリア州(Victoria)
ビクトリア州はオーストラリア南東部に位置し、カフェ文化と芸術の都メルボルンを州都に抱える州です。壮大な沿岸ドライブコースグレートオーシャンロードや、野生動物が見られるフィリップ島など、多彩な観光資源があります。ここではビクトリア州内の主要観光エリア(メルボルン、グレートオーシャンロード、フィリップ島)と宿泊情報を紹介します。
メルボルンと周辺
メルボルンはビクトリア州の州都で、街全体がヨーロッパ調の雰囲気を感じさせるおしゃれな都市です。カフェやレストランも多く「世界一暮らしやすい都市」として知られています。赤ちゃん連れでも観光しやすい街としても評判が高く、無料のフリー・トラム・ゾーン (Free Tram Zone)を活用すれば市内中心部の移動はとても便利です。
フリートラムゾーン内にはビクトリア州立図書館やフリンダーズストリート駅、セントポール大聖堂、フィッツロイ庭園など主要スポットが集中しています。トラム乗り降り自由なので、歩き疲れたら気軽にトラムに乗って休憩しつつ観光できます。
メルボルン滞在中はグルメも楽しみの一つです。多文化都市ゆえ世界各国の料理が味わえ、カフェ巡りやマーケット巡り(クイーンヴィクトリア・マーケットなど)もおすすめです。
メルボルン市内観光の写真ギャラリー
メルボルン中心部は歴史的建造物と近代的な高層ビルが混在し、路面電車(トラム)が縦横に走る風景が特徴的です。以下に市内観光の様子を写真で振り返ります。
メルボルンの街並み。歴史あるフリンダーズストリート駅(奥の建物)と路面電車。
市内にはグラフィティアートが壁一面に描かれた路地もあり、歩くだけでアート鑑賞になるエリア(ホージア・レーンなど)もあります。カフェ文化も発達しており、エスプレッソの香り漂う細い路地でブランチを楽しむのもメルボルンならではの体験です。
メルボルン名物の一つ、路地裏のカフェでのんびりコーヒータイム。
夜にはヤラ川沿いの夜景や、サウスバンク地区でのディナーなど、ロマンチックな雰囲気も味わえます。
メルボルンでの食事:レストラン紹介
メルボルンには数え切れないほどのレストランがありますが、その中から一部を紹介します。
- Delhi Rocks Melbourne – 手頃な価格で本格的なインド料理が楽しめるレストラン。カレーやタンドリーチキンはもちろん、ベジタリアン向けメニューも豊富です。
- Chinatownエリア – リトル・バークストリート周辺には中華料理店が軒を連ねています。「鼎泰豊」のような有名店から庶民的な麺食堂まで、バラエティに富んでいます。
- イタリアン(ライゴンストリート) – カールトン地区のライゴンストリートはイタリア料理街で、薪焼きピザやジェラートの名店が並びます。夜はテラス席で賑わい、本場さながらの雰囲気です。
もちろん他にもギリシャ料理、和食、タイ料理など各国料理が楽しめます。短期旅行では食べきれないほど多彩なので、好みに合わせて開拓してみてください。
メルボルン市内の宿泊施設
メルボルンにはバックパッカーホステルから高級ホテルまで宿泊先の選択肢が豊富です。以下、実際に滞在したまたは注目すべきホテルをいくつか紹介します。
- ラディソン オン フラッグスタッフ ガーデンズ (Radisson on Flagstaff Gardens) – メルボルンCBD北部、フラッグスタッフ・ガーデン前にあるホテル。サザンクロス駅にも近く、空港連絡バスで到着した場合にも便利な立地です。ビジネスホテルのような雰囲気ですが、室内・設備は綺麗で観光にもビジネスにも適しています。最上階には小規模ながらジャグジー(屋上ジャグジー)があり、宿泊者は無料で利用できます。
- イビス スタイルズ キングスゲート (ibis Styles Kingsgate Hotel) – サザンクロス駅近くに位置するエコノミーホテル。建物や家具はやや古いものの、メルボルン中心部で1泊1万円以下という貴重な価格帯で宿泊できるのが魅力です。物価高のメルボルンで予算を抑えたい旅行者にとって選択肢になり得ます。
- トラベロッジ ホテル メルボルン ドックランズ (Travelodge Melbourne Docklands) – 市中心から少し外れたドックランズ地区にある中級ホテル。近代的な開発エリアで治安も良く、駅や観覧車なども近いです。部屋には簡易キッチンがあり長めの滞在にも便利でした。
- シティ スクエア モーテル (City Square Motel) – メルボルンCBDど真ん中に位置するモーテル風ホテル。古い建物ですが、1泊1万円以下で泊まれる貴重な存在です。立地は抜群で、物価高・円安での旅行費節約に一役買います。家具等は年代を感じますが、部屋には電子レンジや冷蔵庫もあり必要十分でした。
ラディソン オン フラッグスタッフ ガーデンズ に宿泊してみた
メルボルン空港周辺の宿泊施設
メルボルン空港を早朝出発・深夜到着で利用する場合、空港隣接ホテルに泊まると便利です。空港徒歩圏内には「PARKROYAL Melbourne Airport」と「ibis budget Melbourne Airport」の2つがあります。PARKROYALは高級ホテルで快適さ抜群、一方のibis budgetは簡素ですが安価です。旅程と予算に応じて選べます。
今回実際に空港近くで利用したのは「イビス バジェット メルボルン エアポート (ibis budget Melbourne Airport)」です。メルボルンTullamarine空港のターミナルから歩いて10分ほどの距離に位置し、到着ロビーから地上をまっすぐ進めば見えてきます。客室はとてもシンプルで、ベッドとシャワー・トイレがある程度ですが、遅いフライトで到着して寝るだけなら十分でした。隣接するPARKROYALに比べ設備やサービスは劣りますが、その分料金はかなり抑えられます。
メルボルン空港から徒歩で行けるibis Budget Hotelに宿泊してみた
なお、市内中心部まで電車で行く場合は、空港と市街地を結ぶスカイバスが24時間運行しているので、市内ホテルに泊まって早朝に空港へ向かうことも可能です。旅のスタイルに合わせて空港ホテルを使い分けるとよいでしょう。
フィリップ島(Phillip Island)
メルボルンから車で2時間ほど南東に行くとフィリップ島があります。ここは野生のリトルペンギンで有名で、夕暮れ時にペンギンが海から上がって巣に戻る「ペンギンパレード」は島最大の目玉です。また、コアラ保護センターやサーキット場(モータースポーツ)などもあり、家族連れにも人気の観光地です。
フィリップ島ではペンギンパレードを鑑賞する関係で夜遅くなるため、島内に1泊する旅行者も多いです。主要な町コーズ (Cowes) にはホテルやB&Bが揃っています。
ノース ピア ホテル(North Pier Hotel)宿泊体験
フィリップ島で宿泊した「ノース ピア ホテル」は、コーズのビーチ沿いに建つカジュアルなホテルです。オーシャンビューの部屋からはビーチと桟橋が見渡せ、景色は最高でした。部屋自体はシンプルで少し古さもありましたが清潔でした。1階にはパブレストランが併設されており、夕食に地元のシーフードを楽しむこともでき便利でした。
ペンギンパレード会場へも車で10~15分程度と近く、夜遅くイベントから戻ってくるのにも安心の距離でした。価格帯も手頃だったので、フィリップ島観光にはちょうど良い拠点でした。
この他にもコーズにはモーテルやホリデーアパートなど選択肢があります。夏のハイシーズンやイベント時は予約で埋まりやすいので、予定が決まったら早めに手配するのがおすすめです。
グレートオーシャンロード
ビクトリア州南西部の海岸線を走る全長約240kmのドライブコースがグレートオーシャンロード (Great Ocean Road)です。メルボルンから日帰りツアーも出ていますが、主要スポットをじっくり見るには1泊以上の旅程がおすすめです。私たちはメルボルンからレンタカーを借り、ポートキャンベルを拠点に2日間かけて観光しました。
グレートオーシャンロードのハイライトは、何と言っても12人の使徒(12 Apostles)やロンドン・ブリッジ(London Arch)などの奇岩群です。荒波が岩石を侵食して作り出した絶景は圧巻で、見どころが点在しています。その他にもレインフォレスト散策や野生コアラ探しなど、自然好きにはたまらない要素が満載です。
ポートキャンベル村は観光の拠点となる小さな町で、12使徒まで車で10分程度と便利です。この町に宿泊施設がいくつかあり、私たちが泊まった「サザン オーシャン ヴィラズ (Southern Ocean Villas)」もその一つです。
サザン オーシャン ヴィラズに宿泊してみた
Southern Ocean Villasはホテルというより貸別荘タイプのヴィラです。ポートキャンベルの町外れにあり、各棟が独立したコテージになっています。私たちが借りたヴィラにはベッドルームが複数あり、リビング・ダイニングも広々、キッチンや洗濯機まで完備されていました。まさに「暮らすように滞在」できる施設で、2世帯家族や友人グループでの旅行にも向いています。
12 Apostles観光や周辺スポットへのアクセスも良く、日没近くまでゆっくり景観を楽しんだ後でも車ですぐ宿に戻れるのが便利でした。夜は満天の星空の下、テラスでワインを飲みながら旅の思い出を語り合ったのも良い思い出です。
グレートオーシャンロードのサザン オーシャン ヴィラズに宿泊してみた
こんな人におすすめ: グレートオーシャンロードをマイペースで巡りたい方、大人数・長期滞在でゆったりしたい方。
以上、ビクトリア州ではメルボルン市内から郊外まで多彩な見どころと宿泊施設が揃っています。都市と大自然のコントラストを楽しめるのもこの州の魅力です。
ニューサウスウェールズ州(New South Wales)
ニューサウスウェールズ州はオーストラリア南東部に位置し、最大都市シドニーを擁する州です。近代的なビル群と世界的に有名なシドニー・ハーバー(オペラハウスやハーバーブリッジ)が象徴的なシドニーは、多くの観光客が訪れます。このセクションではシドニー市内とその周辺(主に空港周辺)の旅行情報を紹介します。
シドニー市内観光と移動
シドニーは大都市でありながら、ダーリンハーバー地区など観光スポットがコンパクトにまとまっていて回りやすいです。無料で利用できる市内循環バスやライトレール(路面電車)も整備されており、公共交通で主要スポットを巡るのも容易です。特にシドニーライトレールはタップオン・タップオフが可能で、乗車時にクレジットカードをかざすだけで支払いができるので観光客にも便利です。
最近ではシドニーのライトレールは駅ごとに改札はなく、車内での検札も基本ありません。クレジットカードやスマホ決済をカードリーダーにタッチして乗降するだけでOKです(Opalカードを買わなくてもビジターはVISAやMasterなどで直接乗れます)。このキャッシュレス対応のおかげで、観光中ちょっと路面電車に乗りたい時も手軽です。ただしゾーンを跨ぐと料金が発生するので、無料で行ける範囲内にとどめておけば交通費を節約できます。
シドニー・ライトレール利用時の支払いについて【クレジットカードが使えます】
シドニーの観光定番スポットとして、オペラハウス、ハーバーブリッジ、ロックス地区の散策、ボンダイビーチなどが挙げられます。夜はダーリンハーバーでの食事や、展望台(シドニータワー)からの夜景鑑賞も人気です。
シドニー市内の宿泊施設
シドニー中心部には高級ホテルからバックパッカー向けホステルまで数多く存在します。ここでは家族旅行目線でいくつかピックアップします。
- ハイアット リージェンシー シドニー (Hyatt Regency Sydney) – ダーリンハーバーに隣接し観光に便利な高級ホテルです。室内・設備ともに綺麗で、カップルや家族旅行にもおすすめです。景色も良く、特にハーバービューの部屋からの夜景は格別でした。
- クラウン プラザ シドニー ダーリングハーバー (Crowne Plaza Sydney Darling Harbour) – タウンホール駅から徒歩5分、ダーリンハーバーに位置する便利なホテルです。ライトレールの駅も近く、観光にもビジネスにも最適。スタイリッシュな内装で、ベビーベッドなどの設備も綺麗に整っていたので家族連れでも快適に過ごせました。
以下はシドニー空港周辺も含めたホテル情報となります。
シドニー空港周辺の宿泊施設
シドニーを乗り継ぎで利用する場合や、早朝便・深夜便での発着時には空港付近のホテルに泊まると便利です。シドニー空港(キングスフォード・スミス空港)の国内線ターミナル(T2・T3)から徒歩で行けるホテルは2つあります。
- Mantra Hotel at Sydney Airport – 空港の国内線ターミナルから徒歩数分という立地のプレミアムホテル。ロビーや客室もスタイリッシュで綺麗です。値段は少々高めですが、その分快適さがあります。
- ibis budget Sydney Airport – 上記Mantraのすぐ隣にあるエコノミーホテル。Mantraより安い反面、設備やサービスは簡素で「必要最低限」という印象ですが、「とにかく安く泊まりたい」場合に選択肢となります。
実際、筆者も日本帰国前にMantra Hotel at Sydney Airportに宿泊しました。国内線ターミナルから歩いて行けるのが最大の利点で、翌朝のフライトに備えて心身ともにゆっくり休めました。
Mantraとibis budgetは隣り合って建っており、空港からの歩く距離はほぼ同じです。両者の違いを一言で言えば、Mantraは「少し高いけどその分きれいで快適」、ibis budgetは「安い分、クオリティは少し下がる」といったところです。どちらも空港近くで便利なことには変わりないので、予算と求める快適さ次第で選ぶと良いでしょう。
また、シドニー空港付近には無料シャトルバス付きのホテル(例:Holiday Inn Express Sydney Airportなど)もあります。空港徒歩圏にこだわらなければ、これらも含めて検討してみてください。
キャンベラ(Australian Capital Territory)
キャンベラはオーストラリアの首都であり、オーストラリア首都特別地域 (ACT) に属しています。シドニーとメルボルンの中間に建設された計画都市で、国会議事堂や各国大使館、美術館・博物館など見所は行政関連が中心です。静かで落ち着いた雰囲気の街で、観光客の姿も他都市に比べて少なめです。
キャンベラでの宿泊は、市内中心部かパーラメントハウス(国会議事堂)周辺エリアが便利です。今回宿泊した
「ホテル クラジョン キャンベラ (Hotel Kurrajong Canberra)」は、キャンベラのパーラメントハウスにも徒歩で行ける閑静なエリア、バートン地区にありました。
オーストラリア・キャンベラのホテル クラジョンに宿泊しました。歴史あるクラシックなホテルで、室内は広く設備も綺麗です。政府関係者の出張利用も多い格式高い雰囲気でしたが、スタッフの対応もフレンドリーで快適に過ごせました。重厚なインテリアのロビーラウンジなど、落ち着いた滞在を好む方にぴったりです。
観光面では、国立博物館や戦争記念館など見応えある施設が点在しているので、レンタサイクルや車で巡ると効率的です。キャンベラは街がコンパクトなので、1泊2日もあれば主要スポットは回れるでしょう。
首都キャンベラは大都市の喧騒とは無縁で、ゆったりと観光できます。都市観光に疲れたら、キャンベラで小休止がてら歴史と文化に触れる旅もおすすめです。
クイーンズランド州(Queensland)
クイーンズランド州はオーストラリア北東部に位置し、亜熱帯~熱帯気候のリゾートや大自然で有名です。グレートバリアリーフの島々やテーマパークが集まるゴールドコーストなど、多くの観光地があります。ここでは北部の離島リゾートと、都市観光について紹介します。
ハミルトン島(Whitsundays)
グレートバリアリーフ内に点在するウィットサンデー諸島の一つがハミルトン島です。世界有数のリゾートアイランドで、整備された島内にはビーチやプール、ゴルフカートで巡れる道などが揃い、家族旅行にも人気です。
ハミルトン島では、家族やグループで長めに滞在するならホテルではなくバケーションレンタルの「ホリデイ・ホームズ (Holiday Homes)」がおすすめです。実際に筆者一家(子供含む3世代)で4泊滞在した際、キッチン・洗濯機完備の広いアパートメントタイプの貸別荘に泊まりました。
ハミルトン島ホリデイ・ホームズ宿泊体験
家族旅行でハミルトン島のホリデー・ホームズに4泊しました。キッチンや洗濯機などフル装備のアパートメントで、「暮らすように滞在」できる快適な施設でした。メインビーチのキャッツアイ・ビーチ (Catseye Beach) にも徒歩2分で行ける好立地で、毎朝ビーチ沿いを散歩したり、夕暮れにビーチでのんびりしたりと、子供連れでも移動が楽でした。
私たちが泊まったのはHibiscus Lodgeという2ベッドルームの部屋です。リビングダイニングは広く、アイランドキッチン付きでオーブン・コンロ・食洗機・トースターまで完備。冷蔵庫も大型で、3世代分の食料をまとめて保管できました。食器類や調理器具も充実しており、島内のスーパーマーケットで買い出しして自炊するのにも困りませんでした。
Hibiscus Lodgeのお部屋内部。モダンなリビングとフルキッチンがあり、大人数でも余裕の広さです。
ダイニングテーブルは屋内とバルコニーの両方にあり、天気の良い日はバルコニーで朝食をとることもできました。バルコニーからの眺めは素晴らしく、海と緑が広がる景色に癒されます。さらに子供用のハイチェアやベビーベッドも用意されており、赤ちゃん連れでも安心でした。
バルコニーからの眺め。青い海とヤシの木がリゾート気分を盛り上げてくれます。
ベッドルームはマスターベッドルームとゲストベッドルームがあり、それぞれ広々。ベビーベッドも希望すれば無料で設置してもらえました。バスルームにはシャワーとバスタブがあり、子供用の小さなバスタブも備えてあったのは助かりました。
ホリデイ・ホームズの宿泊者には島内で便利なゴルフカート(1台)が予約に含まれていたので、滞在中はそれで移動しました。私たちの部屋の前には専用カート駐車スペースがあり、自由に乗り降りできます。島内に自家用車はないため、レンタルカートがあると行動範囲がぐっと広がりました。
宿泊者用のゴルフカート。これで島内を快適に移動できます。
キャッツアイ・ビーチへは部屋から徒歩2分ほど。朝の静かなビーチを散歩したり、夕暮れ時に波打ち際で遊んだりと、歩いて行ける距離にビーチがあるのは本当に便利でした。
キャッツアイ・ビーチは朝夕の散策にも最高です。
島内にはメインプールやバーも複数ありました。ホリデイ・ホームズ滞在者もリゾート内のプールを利用でき、南国ムード満点のプールで子供と遊ぶこともできました。
リゾート感あふれるハミルトン島のプールエリア。
充実した設備と最高のロケーションで、ハミルトン島での滞在は素晴らしい思い出になりました。
こんな人におすすめ:
- ハミルトン島に家族旅行やグループ旅行で訪れる人
- ホテルではなく自炊しながら暮らすようにステイしたい人
ゴールドコーストとブリスベン
クイーンズランド南東部のゴールドコーストは、サーファーズパラダイスを中心としたビーチリゾートとテーマパーク群で有名です。ブリスベンから車や電車で1時間ほど南に位置し、長い海岸線と年間を通じて温暖な気候で家族旅行のメッカとなっています。
筆者は子供が5ヶ月の時にゴールドコーストを訪れましたが、テーマパーク(ムービーワールドやシーワールドなど)には赤ちゃん連れだと乗れないアトラクションも多く、どちらかというともう少し大きいお子さん向けだと感じました。一方、ビーチ沿いの散歩や公園、ショッピングモールなどはベビーカーでも問題なく楽しめました。
ゴールドコーストではホテル滞在も良いですが、郊外のサンクチュアリーコーブなどレンタカーで移動できる方向けのエリアに滞在するのも面白いでしょう。ただし、ゴールドコーストは都市規模が大きく、観光ポイントが点在するので、短期旅行なら利便性重視で中心部の宿泊施設を選ぶことをおすすめします。
州都のブリスベンについては、今回は旅程になかったため割愛しますが、川沿いの美しい街並みとアートシーンが魅力です。子連れでも歩きやすく整備されており、シティホッパーという無料フェリーも運航しているのでのんびり楽しめます。
ノーザンテリトリー(Northern Territory)
ノーザンテリトリーはオーストラリア中央から北部にかけて広がる連邦直轄地で、壮大なアウトバック(内陸部の荒野)と豊かな先住民文化で知られます。ここでは有名なウルル=カタジュタ国立公園 (Uluru-Kata Tjuta)と、北部の都市ダーウィン (Darwin)を中心に紹介します。
ウルル=カタジュタ国立公園
真紅にそびえる一枚岩ウルル(エアーズロック)と、丸い巨岩群カタ・ジュタ(オルガ)は、オーストラリアを代表する聖地です。ノーザンテリトリー中央部の乾燥地帯に位置し、訪れるのは容易ではありませんが、それでも「一度は見たい絶景」として多くの旅行者が憧れる場所です。
私たちはメルボルンから飛行機でエアーズロック空港(ユララ)へ移動し、レンタカーを借りて2日間ウルルとカタジュタを巡りました。日の出・日の入り時刻に合わせて展望スポットで刻々と変化するウルルの色彩を眺めたり、カタジュタの谷をハイキングしたりと、大地のスケールを肌で感じられる体験となりました。
ウルルでの宿泊は、周辺一帯に宿泊施設が集まるエアーズロック・リゾート内で行います。リゾート内にはいくつかホテルがありますが、今回宿泊した「デザート ガーデンズ ホテル (Desert Gardens Hotel)」は中級クラスながら快適で、公園のエントランスまで車で5分という抜群のロケーションでした。宿泊費はやや高めですが、ウルル観光には代えられない価値があります。
デザート ガーデンズ ホテルに宿泊してみた
Desert Gardens Hotelはエアーズロックリゾート内の緑豊かな庭園に囲まれたホテルです。ウルル観光の拠点となるだけでなく、敷地自体も美しく整備されています。部屋からは遠くにウルルを望むこともでき、夜は星空が素晴らしかったです。
リゾート内では無料で参加できる先住民アボリジニの文化体験プログラムなども開催されており、ホテル滞在中も退屈しませんでした。ウルル観光では昼間の暑さが厳しいため、ホテルのプールで涼んだり昼寝をしたりしながら体力を温存し、朝夕の観光に備えました。
エアーズロックリゾートのデザート ガーデンズ ホテル に宿泊してみた
総じて、ウルル=カタジュタ国立公園は赤ちゃん連れでも思った以上に観光しやすかったです(ベビーカーはハイキングコースでは難しいですが、抱っこひもで乗り切りました)。早朝・夕方中心の活動になるので、昼間はホテルで休めるようゆとりを持った計画が鍵です。
写真で振り返るノーザンテリトリー・ウルル=カタ ジュタ国立公園
ダーウィンとトップエンド
ノーザンテリトリー北部、通称トップエンドの中心都市がダーウィンです。熱帯性気候で雨季と乾季があり、日本の夏に相当する乾季(5~10月頃)が観光シーズンとなります。ダーウィンは第二次世界大戦中に日本軍の空襲を受けた歴史を持ち、街には軍事博物館や戦争記念施設が点在しています。
実際にダーウィン軍事博物館 (Darwin Military Museum)を訪れ、1942年に起きたダーウィン空襲に関する展示を見学しました。当時の写真や映像、兵器の残骸などが展示され、歴史ファンには興味深い内容でした。また、乾季限定で開催されるミンディル・ビーチ サンセットマーケットでは、露店が立ち並ぶ中で美しい夕日を眺めながら多国籍料理を楽しむことができ、五感でダーウィンの雰囲気を味わえました。
ダーウィンでの宿泊には、中心街のウォーターフロント地区やエスプラネード沿いのホテルが便利です。今回滞在したのは「マントラ オン ジ エスプラネード (Mantra on the Esplanade)」で、ダーウィン港を見渡すロケーションが魅力でした。周囲にはパブが連なるミッチェルストリートも近く、スーパー(Coles)も徒歩圏内にあり、街歩きに最適でした。部屋にはキッチンや洗濯機付きのタイプもあり、長期滞在者にも向いています。
ダーウィンを拠点に、世界遺産のカカドゥ国立公園やリッチフィールド国立公園へのツアーも人気です。巨大なクロコダイルを見るクルーズなど、ワイルドな体験ができるのもトップエンドならではでしょう。
なお、赤ちゃん連れの視点では、ダーウィンは気候的に暑く日差しも強いため、日中の観光は熱中症に注意が必要です。屋内施設やマーケットなどを賢く利用し、午前と夕方メインで動くと良いでしょう。
西オーストラリア州(Western Australia)
西オーストラリア州はオーストラリア大陸の3分の1を占める広大な州で、主要都市パースとインド洋に浮かぶロットネスト島、北部のリゾートブルームなどが旅行者に人気です。日本からの距離が遠いため訪れる人は少なめですが、魅力あふれる土地が点在しています。
パースとロットネスト島
パースは西オーストラリア州の州都で、「世界一孤立した大都市」と呼ばれるほど他都市から離れていますが、住みやすく美しい街です。キングスパークから眺める市街地とスワン川の景色が有名で、市内には西オーストラリア博物館や歴史的建築もあります。ただし赤ちゃん連れで旅行して特に楽しいかと言われると、都市観光としては他都市よりインパクトに欠けるかもしれません。郊外・田舎の観光地が多く、車移動が前提になる印象です。
パース郊外のロットネスト島 (Rottnest Island)は、パース沖合19kmに浮かぶ人気リゾートアイランドです。小さな有袋類「クオッカ」が生息することで知られ、島内のビーチや灯台巡り、シュノーケリングにサイクリングと自然を満喫できます。17泊18日で西オーストラリアを周遊した際、パースからフェリーで渡りこの島も訪れましたが、海の美しさとクオッカの可愛さに心奪われました。
ロットネスト島での宿泊は限られますが、今回「Fays Bay Premium」という北側エリアの宿に泊まりました。ジョーディ湾やフェイズ湾といった綺麗なビーチに近く、2019年にオープンしたディスカバリー・ロットネスト・ホテルなどと比べると割安に感じました。新しくはありませんが島の雰囲気に合った素朴な宿で、夜は静かに波音が聞こえ、特別な時間を過ごせました。
パース市内の宿泊施設
パース市内について補足すると、筆者が滞在した「ベストウェスタン ノースブリッジ アパートメンツ (Best Western Northbridge Apartments)」は、パース中心部ノースブリッジ地区にあるアパートメントホテルでした。キッチン・洗濯機付きの広い部屋で、周囲にレストランやスーパーもあり長期滞在者に人気の様子でした。市内観光と自炊の両立ができて満足でした。
結論として、パース旅行は赤ちゃん連れならキングスパークでのんびり自然を楽しむ程度に留め、他は郊外観光が多いので、無理に詰め込まない方が良いかもしれません。
ベストウェスタン ノースブリッジ アパートメンツ に宿泊してみた
ブルーム(Broome)
ブルームは西オーストラリア州北西部にあるリゾートタウンで、日本ではあまり知られていませんが豪州では人気のビーチリゾートです。真珠産業の歴史を持ち、戦前には多くの日本人も真珠採りに従事していた土地です。世界的に有名なのはケーブルビーチ (Cable Beach)の夕陽で、果てしない砂浜に沈む夕日は息をのむ美しさです。
ブルームでは4泊し、「オークス ブルーム ホテル (Oaks Broome Hotel)」に滞在しました。街の中心地にあるリゾートホテルで、Broome Historical MuseumやCrocodile Jetty(クロコダイル養殖場)などが近く観光にも便利でした。リゾートだけあって設備は充実しており、キッチンやコインランドリーも付いていたので長期滞在や赤ちゃん連れでも快適です。
特にプールが綺麗で、日中の暑い時間帯は子供とプールで遊んで過ごしました。ブルームは湿度が高く蒸し暑いので、ホテルのプールはありがたい施設でした。
先述の通りブルームは夕陽が名物なので、ケーブルビーチのサンセットタイムにはラクダに乗ってビーチを行くツアーなどもあります。赤ちゃん連れだとラクダ乗りは難しいですが、ビーチに座って夕陽を眺めているだけでも十分贅沢な時間でした。
ブルームの町自体は小さく、主な移動は車になりますが、ホテルから歩いて行ける範囲にもカフェや雑貨屋があり、のんびり散策も楽しめました。
南オーストラリア州(South Australia)
南オーストラリア州はオーストラリア南部に位置し、州都アデレード (Adelaide)を中心にワイナリーや自然が魅力の州です。観光地としてはやや地味な印象ですが、海岸線の景勝地や動物、歴史的街並みなど見どころは点在しています。
アデレードと周辺
アデレードは緑豊かな公園都市で、「教会の街」と呼ばれるほど教会や歴史的建造物が残ります。観光客は少なめですが、市内中心部を歩いて回るとコロニアル風の建物が美しく、地元のマーケット(Central Market)も活気がありました。
アデレードでは特に予定を決めず街歩きを気の向くまま楽しむのが正解かもしれません。例えばトラムに乗ってグレネルグのビーチまで出たり、無料巡回バスで市内を一周してみたりと、ゆるく過ごしました。南オーストラリア博物館では南極探検の展示や恐竜の化石など家族で興味深く見学できましたし、ナショナルワインセンターではオーストラリア各地のワインに触れられ、大人も楽しめました。
アデレードで宿泊した「フランクリン アパートメンツ (Franklin Apartments)」は、アデレード中心部に位置しセントラルマーケットや中華街、無料トラムの駅も近く非常に便利なホテルでした。アパートメントタイプでキッチン・洗濯機付き、部屋も広々として子連れには最適です。オーストラリアは外食費が高いので、こうしたキッチン付き宿はやはりありがたいと実感しました。
総じて、アデレードはド派手な観光地はありませんが、訪れると居心地の良さが光る都市でした。カフェでのんびりしたり、街角の古い教会を眺めたり、大人も子供も肩肘張らずに楽しめる場所です。
タスマニア州(Tasmania)
タスマニアはオーストラリア南東部に位置する島州で、手つかずの自然が多く残ることで知られています。美しい白砂のビーチや苔むした森林、荒々しい西部の山々など、州全体が大自然の宝庫です。一方で主要都市ローンセストンや州都ホバートでは観光客向けの施設も充実しています。ここではタスマニアの東海岸と西海岸、それに主要都市周辺の観光スポットと宿泊施設を紹介します。
タスマニア東海岸エリア
フレシネ国立公園&コールズベイ周辺
タスマニア東海岸を代表する景勝地がフレシネ国立公園です。コールズベイの町から車で約10分とアクセスも良く、透明な海と白い砂浜、そしてローズピンクに輝く花崗岩の山々で有名なワイングラスベイを望めます。ゆったりと自然を満喫したい方には特におすすめのエリアです。
このフレシネ国立公園観光の拠点となる宿泊施設として、コールズベイの一棟貸しアコモデーション「フレシネ パノラマ (Freycinet Panorama)」があります。
フレシネ パノラマ(Freycinet Panorama)宿泊体験
タスマニア・コールズベイのフレシネ パノラマに宿泊しました!一棟貸しタイプの貸別荘で、キッチンや洗濯機なども備わっています。ベッドルームも4つあるので大人数での旅行にも向いています。フレシネ国立公園にも車で10分くらいの距離にあるのでとても便利です。ワイングラスベイやハネムーンベイをじっくり観光したい方には特におすすめできます。
フレシネ パノラマはコールズベイの高台に位置し、バルコニーからフレシネ国立公園の山々を望む絶景の宿です。実際に宿泊した際の写真とともに、室内設備を詳しく紹介します。
フレシネ パノラマは一棟丸ごとの貸別荘で、外観は普通の家のような佇まいです。玄関前にはBBQ設備もあり、グループでの滞在に嬉しいポイントです。
室内は広々としており、リビングにはローテーブルを囲むようにソファが並べられています。オットマン付きのチェアもあり、ゆったり寛ぐことができました(バルコニーにも同じタイプのチェアが置かれていました)。バルコニーにはテーブルと椅子もあり、屋外での食事や休憩も楽しめます。
キッチンも完備されており、IHコンロ、シンクまわりも清潔です。電子レンジやトースター、調理器具や食器も一通り揃っていました。オーストラリアは外食が高いので、自炊できる設備が整っているのは助かります。
ベッドルームは4つあり、それぞれゆったりとしたベッドが配置されています。写真はベッドルーム①と②の様子です。清潔なリネンが用意され、各部屋に十分な収納もありました。


バスルームにはシャワーの他、湯船も設置されています。旅先でゆっくりお風呂に浸かれるのはありがたいですね。洗面台の横に洗濯機も備え付けられており、長期滞在や家族連れには便利でした。
フロアは2階建てで、玄関は2階、4つ目のベッドルームと洗濯機置き場が1階に配置される構造です。なお、滞在中のハウスキーピングは基本的にありません。そのため、追加のタオルやアメニティ類が必要な場合はオーナーに連絡する必要があります(緊急時を除き対応時間は9時~17時なので注意)。
こんな人におすすめ:
- フレシネ国立公園を存分に観光したい人
- 家族やグループなど大人数での旅行を計画している人
雄大なフレシネ国立公園を望む贅沢なロケーションで、大人数でも自宅のように快適に過ごせる「フレシネ パノラマ」。タスマニア東海岸をじっくり楽しみたい旅行者にとって、理想的な滞在先と言えるでしょう。
ベイ・オブ・ファイヤーズ(Bay of Fires)
タスマニア北東部に約50kmにわたって広がる海岸線がベイ・オブ・ファイヤーズです。白砂のビーチ、透き通った青い海、そしてオレンジ色の苔に覆われた花崗岩が織りなす景観は世界的にも有名です。「どこを訪れたら良いか迷う」と思っている方のために、ベイ・オブ・ファイヤーズでまず訪れるべきスポットを3つ紹介します。
- The Gardens – ベイ・オブ・ファイヤーズ南端近くのスポット。穏やかな入り江になっており、オレンジ色の岩と小さな砂浜が点在します。「これぞBay of Fires!」という風景を手軽に楽しみたいならここがおすすめです。
- スーサイド・ビーチ隣の無名ビーチ – Suicide Beachのすぐ隣にある小さなビーチ。入り江状になっているため風が強い日でも波が比較的穏やかです。周囲にはオレンジ色の岩がたくさんあり、岩に上って写真撮影を楽しむこともできます。
- Binalong Bay Beach – 真っ白な砂浜と透き通る青い海が広がる美しいビーチ。ベイ・オブ・ファイヤーズの南端ビナルロンベイにあり、町の中心セントヘレンズから車で10分ほど。綺麗な海を眺めながらのんびり過ごしたい方に最適の場所です。
ベイ・オブ・ファイヤーズ一帯は情報が少なく悩みがちですが、上記の3か所を押さえておけばまず間違いありません。
スキャマンダー周辺(東海岸北部)
ベイ・オブ・ファイヤーズ観光の拠点として人気なのはセントヘレンズですが、その分ホテル料金も高めです。そこで代替として南へ約30~40分の町スキャマンダー (Scamander)に滞在するのもおすすめです。スキャマンダーには東海岸エリアで大きめのホテルが1軒あり、中級ホテルとして観光客に利用されています。
スキャマンダー ビーチ リゾートに宿泊してみた
タスマニア東海岸のスキャマンダー ビーチ リゾートに宿泊しました。観光客向けの中級ホテルで、4人家族で泊まっても1泊約14,000円と比較的リーズナブルです。ベイ・オブ・ファイヤーズから車で30~40分の距離にあるので観光拠点として便利でした。セントヘレンズほどのリゾート感はないものの、価格を抑えられる点は魅力です。
スキャマンダー ビーチ リゾートはスキャマンダーの町でひときわ目立つ大きなホテルです。黄色い看板が目印で、場所もすぐに分かりました。
到着したスキャマンダー ビーチ リゾートの外観。広い敷地内には子供用の遊具や小さなテニスコートもあり、家族連れには嬉しい設備が整っています。
お部屋(ファミリールーム)にはダブルベッド1台と二段ベッド1台があり、最大4名まで宿泊できます。タオルやアメニティ類も4人分用意されていました。室内はシンプルですが清潔で、壁際には幅広のデスクも備え付けられています。
ファミリールームの内部。ダブルベッドと二段ベッドがあり、家族4人でちょうど良い広さです。
客室内には電気ケトルとインスタントコーヒー類が用意されており、ミニ冷蔵庫も小型ながら備わっていました。クローゼットや荷物置き場もあり、機能的なレイアウトです。


バスルームにはシャワーブースのみでバスタブはありません。レインシャワータイプのシャワーが設置されています。洗面台は比較的きれいに清掃されており、備え付けのドライヤーもありました。
このホテルでは基本的に滞在中の清掃サービスはなく、土日祝日は部屋の掃除が行われません。そのため、前日にタオル類を多めに置いておいてくれるなどの配慮がされています。また、Wi-Fiは少し不安定でしたが、一応利用可能でした。
こんな人におすすめ:
- 旅費をできるだけ抑えたい人
- ベイ・オブ・ファイヤーズ観光の拠点を探している人
東海岸の主要スポットへ車で移動する方や、家族旅行で費用を抑えたい方には、スキャマンダー ビーチ リゾートは穴場的な宿と言えるでしょう。
タスマニア西海岸エリア
タスマニア西部は手付かずの大自然と鉱山町の歴史が融合するエリアです。主要都市に比べ観光情報が少ないため「何をすればいいの?」と思われがちですが、実は見どころがたくさんあります。ここでは西海岸の代表的な町クイーンズタウン (Queenstown)と港町ストラーン (Strahan)周辺の観光スポットと宿泊体験を紹介します。
クイーンズタウン&ストラーンの観光スポット
クイーンズタウンはかつて鉱業で栄えた町で、独特の荒涼とした景観と歴史遺産があります。一方ストラーンは静かな港町で、世界遺産エリアを流れるゴードン川クルーズの発着地として有名です。以下にクイーンズタウン・ストラーン周辺のおすすめ観光地8選を挙げます。
- Iron Blow Lookout – クイーンズタウン近郊にある19世紀末開坑の露天掘り鉱山跡地です。青緑色に水をたたえた採掘跡を見下ろす展望デッキは迫力満点で、鉱山の歴史を感じられます。
- Horsetail Falls – クイーンズタウン郊外の険しい山中にかかる繊細で美しい滝。駐車場から約700mの遊歩道で滝壺近くまで行け、30分程度で往復可能です。雨上がりには水量が増し壮大な光景に出会えます。
- Spion Kop Lookout – クイーンズタウン中心部から徒歩約10分で登れる展望台。町と周囲の山々を一望でき、気軽に立ち寄れるビュースポットです。
- The Ruins of the Old Royal Hotel – クイーンズタウンに残る19世紀のホテル跡の廃墟。往時の繁栄を物語る歴史スポットです。
- Nelson Falls – クイーンズタウンとストラーンの間に位置する原生林の中の滝。歩きやすいトレイルで数百メートル先に広がる荘厳な滝を観賞できます。
- Frenchmans Cap Suspended Bridge – フレンチマンズ・キャップ登山道の序盤にある吊り橋。雄大な原生林の谷に架かり、探検気分を味わえます。
- ストラーン・ビーチ – ストラーンの町の海岸。静かな入り江で、夕日が美しく、水辺の散策に最適です。
- ヘンティ砂丘 (Henty Dunes) – ストラーン北方に広がる大砂丘地帯。高さ30mにも及ぶ砂丘が続き、砂遊びや砂丘滑りなどアクティビティが楽しめます。
以上のように、クイーンズタウン・ストラーン周辺には自然と歴史の見どころが点在しています。穴場的スポットも多く、西タスマニアを訪れる際はぜひ立ち寄ってみてください。
クイーンズタウンでの宿泊:モーター・ロッジ体験
西部観光の拠点となるクイーンズタウンには、小規模ながら手頃なモーテルがいくつかあります。その中から、実際に宿泊した「クイーンズタウン・モーター・ロッジ (Queenstown Motor Lodge)」での体験を紹介します。
タスマニア・クイーンズタウンのモーター・ロッジに宿泊しました!西タスマニア観光の拠点として便利な立地にある昔ながらのモーテルです。大人2人+子供2人で宿泊しても1泊120ドル程度と非常にリーズナブルでした。建物や設備はやや古めですが、簡単な自炊ができるよう電子レンジやトースターなども揃っており、町のIGA(スーパー)が目の前にあるので滞在中の買い出しにも困りませんでした。
到着時、フロントはすでに閉まっていましたが、入口ドアにチェックイン手順が貼り出されており、自分の部屋番号を確認してドアノブに用意された鍵を受け取るセルフチェックイン方式でした。土日祝日はハウスキーピングがないため、前日の清掃時にタオル類を多めに置いておいてくれる心遣いがありました。
客室(スタンダードツイン)にはシングルベッド1台とクイーンベッド1台が配置され、最大3名の定員です。アメニティも3人分用意されています。室内には小型の冷蔵庫、電子レンジ、ケトル、トースターが備え付けられ、簡単な朝食程度なら部屋で用意できます。壁掛けテレビ、作業用デスクもあり、全体としてビジネスホテルに近い雰囲気です。
Queenstown Motor Lodgeの客室内部。清潔なベッドと簡易キッチン的な設備が揃っています。
バスルームには一応バスタブも付いていましたが、深さは浅く浸かるというよりシャワー利用がメインとなります。レインシャワーとホース付きシャワーの両方が備えられ、水圧も問題ありませんでした。洗面台やトイレまわりも掃除が行き届いており清潔です。
こんな人におすすめ:
- 西タスマニアをレンタカーで巡り、拠点に安宿を求める人
- 旅費を抑えつつ自炊や洗濯もしながら「暮らすように滞在」したい人
豪華さはありませんが、家族4人で約1.2万円というコストパフォーマンスと立地の良さに大満足でした。西部観光の拠点としてクイーンズタウンに滞在するなら、こうしたモーテルを上手に活用すると良いでしょう。
ローンセストンとその周辺エリア(北部)
タスマニア北部の中心都市ローンセストン (Launceston)は、首都ホバートに次ぐ規模の街でありながら、静かで田舎の雰囲気が漂っています。観光客でごった返すことも少なく、実は穴場的スポットがたくさんあります。ここではローンセストン市内と郊外に焦点を当て、観光スポットとグルメ、市内および近郊の宿泊施設を紹介します。
ローンセストン市内の見どころ
ローンセストンには、街中に美しい自然が調和した観光スポットが点在します。例えば、街のすぐ外れにある渓谷公園「カタラクト渓谷 (Cataract Gorge)」では吊り橋や世界一長い単線ケーブルカーがあり、手軽に大自然を満喫できます。また、シティ・パーク内の日本庭園や孔雀園、クイーンズビクトリア美術館・博物館 (QVMAG) など、小さいながら魅力的な施設が揃っています。
郊外には地元のワイナリー巡りや、可愛い動物に会えるファームも点在します。「穴場が多くて情報が少ない」と言われるローンセストンですが、散策好きや自然好きには意外な発見があるでしょう。
ローンセストンのもう一つの魅力は、各地で開かれるローカルなマーケットです。特に郊外の町で行われるマーケットは、ロードトリップ中の旅行者にとって地元の生活を垣間見る貴重な機会となります。
郊外のローカルマーケット体験
ローンセストン郊外の町で開かれるマーケットに行ってみました。地元の新鮮な農産物や手作りのジャム・お菓子、クラフト作品などが並び、地域の人々の温かさに触れられる素敵な経験でした。観光客向けというよりは「暮らす人々の日常」に混ざる感覚が味わえ、ロードトリップの途中で立ち寄るにはぴったりです。
マーケットは週末ごとに場所を変えて開催されていることが多いので、旅程に合わせて調べてみると良いでしょう。例えば、ローンセストン近郊ではEvandaleやDeloraineなどの町で定期市が開かれています。
ローンセストン市内とモーブレー地区のグルメ情報
ローンセストン中心部から車で7~8分ほど北に行くとモーブレー (Mowbray)という地区があります。このエリアには大型ショッピングモールやスーパーマーケット(WoolworthやColes)があり、その周辺に驚くほど多くのアジア料理店が密集しています。レンタカーで旅する方や、郊外のモウブレイホテルに宿泊予定の方にはとてもありがたいエリアです。
実際、モーブレーのメインストリートであるインバーメイロード沿いには、中華・ネパール・タイ・ベトナム料理など様々なアジア系レストランが軒を連ねています。旅行中に西洋料理ばかりで飽きてしまった時、ここに来ればアジアの味を楽しめます。
モーブレー地区にある注目のアジア料理店をいくつか紹介します。
- One Restaurant – モウブレイホテルの向かいにある中華料理店。炒飯付きのセットメニューが16~18豪ドルほどで食べられ、ボリューム満点です。味付けはやや濃いめなので、「塩・油控えめ」で注文するとちょうど良いかもしれません。
- Bhattee Authentic Nepalese Cuisine – ケンタッキーフライドチキンの隣にあるネパール料理店。カレー、ナン、ビリヤニなどインド料理に近いメニューが楽しめます。本格的なネパール餃子「モモ」も提供しており、異国情緒たっぷりです。
- Dave’s Noodles – アジア各国の麺料理を提供するお店。スープ系から焼きそば系まで豊富で、味にバラエティがあるので欧米風の食事に飽きた時に嬉しい存在です。写真付きメニューで注文もしやすく、地元の人にも人気です。
- そのほかの店 – 上記以外にも、タイ料理のレストランやベトナム風のフードが食べられる店など、モーブレーには数え切れないほどのアジア系食堂があります。いずれもカジュアルな雰囲気で価格も手頃なので、気になった店に飛び込んでみるのも良いでしょう。
ローンセストン滞在中にアジア料理が恋しくなったら、ぜひモーブレーまで足を伸ばしてみてください。
ローンセストン市内および周辺の宿泊施設
ローンセストンには中心部にも郊外にも多様な宿泊施設があります。以下に実際に宿泊したホテルを中心にいくつか紹介します。
- ベストウェスタン プラス ローンセストン (Best Western Plus Launceston) – ローンセストン中心地にあるホテル。観光・ビジネス双方に便利で、バスタブ付きの部屋もありゆっくり湯船に浸かれます。中心部に位置しながら比較的リーズナブルで、快適に滞在できました。
- アディーナ プレイス モーテル アパートメンツ (Adina Place Motel Apartments) – ローンセストン市街地を見下ろす丘の上にあるアパートメントホテル。電子レンジや食器、さらにはジャグジー(部屋タイプによる)まで備えたお部屋もあり、長期滞在や自炊派におすすめです。外食費の高いオーストラリアでは、自炊設備が整っている点がありがたいポイントです。
- Pod Inn(ポッド・イン) – ローンセストン中心地にあるカプセルホテル。物価の高いオーストラリアにおいて最安値クラスで泊まれる貴重な宿です。シンプルなカプセル型のベッドですが清潔で快適で、シャワールームや共用キッチンも利用できます。バックパッカーや一人旅、若いカップルなど予算重視の旅行者に向いています。
- モウブレイ ホテル (Mowbray Hotel) – ローンセストン中心地から車で7~8分、モーブレー地区にあるホテル。パブに併設されたようなモーテルタイプで、オーストラリアの他都市と比べてもかなり安価に宿泊できます。目の前に先述のアジア料理店街やスーパーがあり、食事や買い物には困りません。
ローンセストンでは上記のように多彩な宿泊オプションがあります。街歩きを楽しみたいなら中心部のホテル、費用を抑えたいなら郊外のモーテルやカプセルホテル、といった具合に旅のスタイルに合わせて選ぶと良いでしょう。
ホバートとその周辺エリア(南部)
タスマニア州都のホバート (Hobart)は、歴史的な港町の風情と近代的な都市機能が融合した魅力的な街です。南部観光の基点となるホバート周辺には、美術館MONAやカスケードブルワリー、絶景が望めるマウント・ウェリントンなど見所も多く、1週間いても飽きません。ここでは郊外も含めたホバート近辺の宿泊施設を紹介します。
ディスカバリー・パークス - モーニングトン(Hobart郊外)
ホバート中心部から車で10分ほど郊外に行くと、ディスカバリー・パークス - モーニングトンというキャビンタイプの宿泊施設があります。一棟貸しのコテージが敷地内に並ぶスタイルで、大人4人で泊まっても1泊1万円程度と非常に経済的です。キッチン付きのキャビンなので自炊も可能で、長期旅行者や家族連れに人気があります。
施設内にはプレイグラウンドなどもあり、子供連れでも安心して滞在できました。市街地から程近い割に静かで、駐車場もキャビン前に確保されているのでレンタカー旅行に便利でした。
ホバート市内にもホテルは多いですが、郊外に目を向けるとこうしたバジェットフレンドリーな宿もあります。旅程や予算に合わせて選択肢に入れてみると良いでしょう。
(※ホバート市内の具体的なホテルレビューはこのセクションでは割愛しますが、市内にはThe Old Woolstore Apartment HotelやHotel Grand Chancellor Hobartなど設備充実のホテルが揃っています。)
旅行お役立ち情報(赤ちゃん連れ・費用節約など)
赤ちゃん連れにおすすめの観光地5選(体験談)
筆者自身、子供が生後5ヶ月~1歳になるまでの間にオーストラリアの主要観光地9か所を家族で旅行しました。その経験から感じた「赤ちゃん連れでも観光しやすかった都市」トップ5を紹介します。
- メルボルン – 都市部だけでなく郊外の自然も楽しめ、街自体がフラットでベビーカー移動がしやすいです。無料のフリートラムゾーン内であれば交通費を気にせず移動でき、公園も多いので赤ちゃんの気分転換にも困りません。
- シドニー – 大都市ですが各所に授乳室やおむつ替え設備が整っています。都市型観光と自然(水族館や動物園、ビーチ)がバランス良く揃っており、赤ちゃん連れでもプランを組み立てやすい印象です。
- ゴールドコースト – ビーチ沿いの散歩や無料の公共施設が充実。テーマパークは小さい赤ちゃんには早いですが、綺麗なビーチや公園で十分楽しめます。ホテルもキッチン付きアパートメントが多く、ミルク作り等に便利でした。
- ウルル=カタジュタ – 一見ハードルが高そうですが、日の出・日の入りの観賞に絞れば赤ちゃん連れでも問題ありません。エアーズロックリゾート内で休憩しながら無理せず回れば、大自然の神秘を家族で共有できます。ハイキングは短めのコースを選ぶなど工夫を。
- ケアンズ – グレートバリアリーフ観光の拠点。市内中心に無料のラグーンプールがあり、赤ちゃんを水遊びさせるのにも安全です。リゾートホテルも多く託児サービス付きの所もあり、親子双方に優しい環境と言えます。
逆におすすめしにくい観光地もあります。トップ3を挙げると:
- パース – 住みやすい街ですが、赤ちゃん連れで「楽しい観光」ができるスポットが少なめです。キングスパークくらいしか中心部に遊べる場所がなく、他の見どころは郊外が多いので移動と日程に余裕が必要です。
- ダーウィン – 自然や歴史が魅力ですが、何せ暑い!屋外活動が中心の土地なので、赤ちゃんには負担大です。ナイトマーケット等楽しめる要素もありますが、気候的な厳しさを考慮しないといけません。
- タスマニア – 絶景揃いですが山道やアウトドア要素が多く、抱っこでハイキングなど親の負担が大きいです。ドライブ距離も長くなりがちで、もう少し成長してからの方が楽しめるでしょう。
以上のように、赤ちゃん連れ旅行では都市部の街歩きが基本になります。すぐに屋内で休めたりホテルに戻れたりする街は安心です。またおむつやベビーフードなど必需品が手に入りやすい都市が向いています。とはいえ、大人にとって興味深い場所であれば赤ちゃん連れでも工夫次第で楽しめます。お子さんだけでなく大人も楽しむことを忘れず、無理のない計画を立てれば、きっと素敵な旅になります。
オーストラリア旅行中の食費を抑えるコツ
オーストラリアは何かと物価が高く、特に外食費がかさみます。ここではスーパーを上手に活用して旅行中の食費を節約する方法を紹介します。
ざっくりした感覚として、安価な中華系ランチでも15~18豪ドル、飲み物を頼めば確実に20ドル超え、ファストフードでさえ10ドル以上、普通のディナーは25~35ドルが相場です。オージービーフのステーキともなれば40ドル前後は覚悟といった感じです。
毎回そうした高い食事をしていると精神的にも財布的にも疲れてしまいますし、野菜不足や脂っこい食事続きで健康面も気になります。そこで「メリハリをつける」ことが大切。観光やツアーなどここぞという時にはお金を使い、節約するところはしっかりセーブする方が旅を楽しめます。
そのためにスーパーマーケットを賢く利用しましょう。オーストラリアのスーパーにも洗わずにそのまま食べられるパック入りサラダが約6ドルで売られています(「Ready to eat」と書かれているものは開封してすぐ食べられます)。ドレッシング付きの商品もあり、箸やフォークさえあれば立派な一食になります。また、ポテトサラダやパスタサラダなどもあるので、野菜不足解消に役立ちます。


スーパーで買えるパック入りサラダ。Ready to eat表示があり、ドレッシング付きのものも。
さらにフルーツ類も豊富で、新鮮なマンゴーやベリー類を手軽に購入できます。おやつ代わりにビタミン補給もでき、一石二鳥です。
乳製品(ヨーグルトやチーズ)も種類が多く、朝食や軽食に活用できます。大きめサイズのヨーグルトを買っておき、毎朝少しずつ食べるだけでも朝食代わりになります。
そして缶詰食品を賢く使うこともポイントです。ツナ缶やベイクドビーンズ(甘い豆の缶詰)は安価で栄養もあり、パンやご飯に乗せれば簡易な食事になります。スーパーで1~2ドル程度で買えるので数個持ち歩いておくといざという時便利です。
電子レンジが使える環境なら、冷凍食品も選択肢です。オーストラリアのスーパーには日本ほど冷凍食品は充実していませんが、それでも冷凍ピザやパスタ、アジア系の冷凍餃子などいくつかあります。宿に電子レンジがあれば活用すると良いでしょう。
最後に番外編として、ぜひ試してほしい現地食品がいくつかあります。
- ノンアルコールビール – オーストラリアでは各種ノンアルコールビールが売られており、運転がある時や妊娠中でもビール風味を楽しめます。
- ラミントン (Lamington) – オーストラリア発祥のケーキ菓子。四角いスポンジケーキにチョコやジャムを染み込ませ、ココナッツをまぶした甘いおやつです。スーパーのベーカリーコーナーで手軽に買えます。
- ポテトチップス – オーストラリアのポテトチップスは大袋が安く、旅行中のおつまみにぴったり。塩味以外にチキン味やビーツ味などユニークなフレーバーもあります。
- キットカット (KitKat) – 実は日本のような変わり種味ではなく普通のキットカットですが、海外で食べると妙に美味しい不思議。休憩のお供にどうぞ。
- ティムタム (Tim Tam) – オーストラリア土産の定番チョコビスケット。甘党なら1パック買っておき、毎晩1枚ずつホテルで味わうのも幸せです。
これらの工夫をしながら、「使う時は使う、節約する時は節約」を心がければ、限られた予算でもオーストラリア旅行を存分に楽しめるでしょう。知識は武器なり、事前に現地スーパーや商品情報を調べておくといっそう旅行を充実させられます。
まとめ:都市×自然を安全に楽しむ
本記事では、筆者の実体験に基づき、主要都市(メルボルン/シドニー/キャンベラ/ブリスベン・ゴールドコースト)から、大自然(ウルル、グレートオーシャンロード、フレシネ、ベイ・オブ・ファイヤーズ、西海岸、トップエンド)まで、地域別の見どころと泊まり方を一気に整理しました。赤ちゃん連れ視点や物価高対策も織り込みつつ、「移動しやすい拠点を選ぶ」「自炊できる宿を賢く使う」という2つのコツが、旅の満足度とコスト最適化の鍵だとわかります。
旅づくりの指針(要点)
- 拠点選び:都市観光は中心部(無料トラムやライトレール圏内)/大自然は目的地近くに1泊以上。G.O.R.はポートキャンベル、ウルルはリゾート内が快適。
- 宿タイプ:短期は好立地ホテル、家族・グループはキッチン付きアパート/貸別荘で「暮らす滞在」。ハミルトン島やフレシネは特に効果大。
- 赤ちゃん連れ:メルボルン/シドニー/ケアンズは設備と動線が良好。ダーウィンは暑熱、タスマニアは移動・外歩きが多く負担に注意。
- 費用最適化:「外食は要所で」+「スーパー活用」で栄養と出費を両立。Ready to eatサラダ/缶詰/乳製品が即戦力。
- 移動設計:都市内は公共交通、郊外・自然はレンタカー。シドニーはクレジットカードのタップオン・オフで身軽に。
モデル行程(例)
- 都市+自然 5~6日:メルボルン2(市内&カフェ)→ G.O.R.2(12使徒・ロンドンアーチ/ポートキャンベル泊)→ フィリップ島1(ペンギンパレード)。
- リゾート滞在 4~5日:ハミルトン島でホリデイ・ホームズに連泊し、ビーチ&プール中心の「動かない旅」。
- 圧巻の聖地 2~3日:ウルル日の出・日の入+カタジュタ半日ハイク。日中はホテルで休み、朝夕に集中。
持ち物ミニチェック
- 日差し・暑熱対策(帽子/日焼け止め/飲料ボトル)。
- 自炊セットの最小限(塩・胡椒・小分け油・折りたたみカトラリー)。
- 赤ちゃん連れ:軽量ベビーカー or 抱っこひも、使い慣れた離乳食・おやつ、予備の着替え。
最後に
都市の便利さと大自然のスケール、どちらも味わえるのがオーストラリア旅行の醍醐味です。「拠点を賢く」「宿を目的に合わせて」「外食と自炊のメリハリ」を意識すれば、赤ちゃん連れでも無理なく充実した旅になります。気になる地域は本文の各セクションへ—ビクトリア/ニューサウスウェールズ/キャンベラ/クイーンズランド/ノーザンテリトリー/西オーストラリア/南オーストラリア/タスマニア—から詳細と宿レビューをチェックして、あなたのプランに落とし込んでみてください。
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