ケネディ宇宙センターへの旅行をご計画中の方。フロリダに旅行予定の方。ケネディ宇宙センターの「JOURNEY TO MARS」について解説します。
本記事で紹介する内容は以下の通りです。
- ケネディ宇宙センター・JOURNEY TO MARSの見どころ
- エントランス・フロア
- 映像展示
- シミュレータ
- プレゼンテーション
- 宇宙探査用車両
- ケネディ宇宙センターへのツアー
- チケットの購入方法
- ケネディ宇宙センターへの行き方
- 関連記事
私はフロリダ在住で、ケネディ宇宙センターにはロケットの発射見学も含めて10回以上訪れています。
おそらくあなたは、ディズニーワールドからのワンデイトリップや、フロリダ旅行にケネディ宇宙センターも含めようかご検討中で、この記事を読んでいるかと思います。
ケネディ宇宙センターには、本記事でご紹介する JOURNEY TO MARS 以外にも、SPACE SHUTTLE ATLANTIS や APOLLO/SATURN V CENTER、IMAX THEATERS などの見どころもあり、じっくり見て回るには丸2日以上は必要です。
しかしおそらく、限られた旅程で2日以上もケネディ宇宙センターに時間は取れないけれど、重要なポイントや見どころは見過ごしたくないと考えているのではないでしょうか。
本記事では、あなたがご旅行を計画される際に参考にしたり、現地で効率よく見学できるように、JOURNEY TO MARS の「主な見どころ」解説や、「展示パネルの日本語訳」などを掲載したいと思います。若干違和感がある日本語訳もありますが、意味は取れるかなと思います。
ケネディ宇宙センター・JOURNEY TO MARSの見どころ
JOURNEY TO MARSの主な見どころは以下の4つです。
- 映像展示
- シミュレータ
- プレゼンテーション
- 惑星探査車両
以下でそれぞれ説明します。
エントランス・フロア
JOURNEY TO MARS のエントランスです。
お土産屋さん(World's Largest Space Shop)の向かいにあります。
フロア内の様子です。右の壁沿いに映像展示があり、左側にプレゼンテーション会場があります。
フロアの奥に惑星探査車両の展示があります。後ほど詳しく説明します。
映像展示
映像展示に音声はありません。説明がなくても分かるように作られているので、映像を眺めているだけでも十分楽しめます。
映像展示ではありませんが、⇧の横に宇宙飛行士が乗り込む実物大のビークル(Crew Vehicle)が壁に埋め込まれています。見過ごさないようにしましょう。
プレゼンテーション会場の横にある映像展示は大画面で迫力があります。この奥に惑星探査車両があります。
シミュレータ
軌道上でのドッキングシミュレータと、月面着陸のシミュレータがあります。
結構難しいので、成功するまでチャレンジしていると時間がなくなってしまうかもしれません。
なおシミュレータは SPACE SHUTTLE ATLANTIS にもあります。空いていて時間があれば、どこかで1回くらいチャレンジしてみてもいいかもしれません。
プレゼンテーション
火星探査に関する10分程度のプレゼンテーションです。
最初の5分くらいはプレゼンターによる話で、残りの5分はビデオになります。プレゼンターも比較的ゆっくり説明してくれます。
ビデオ内の説明や会話は速くて聞き取りが難しいですが、下に字幕が流れるのでなんとなく意味は追えます。
ただ暗い室内で映像を見ることになるので、疲れていたりすると眠たくなってしまうかもしれません。
宇宙探査用車両
SPACE EXPLORATION VEHICLE
宇宙探査用車両の展示コーナーで1番インパクトがあるのが、こちらのSpace Exploration Vehicleです。⇩の説明パネルに沿って説明します。
Space Exploration Vehicle(SEV)
宇宙探査用車両
The SEV is one of a new generation of rovers NASA is currently testing
宇宙探査用車両は、NASAが現在テスト中の次期惑星探査車の1つです。
(訳)宇宙探査用車両は、ピックアップトラックほどの大きさがあり、12輪の小型加圧型惑星探査車で、寝室や衛生施設を装備し、2人の宇宙飛行士が最大14日間生活可能です。メンテナンスをほとんど必要とせず、岩の上や、傾斜が40度あるような斜面を登ることができ、かつ10年の探検期間で何百マイルもの距離を移動することができるように設計されています。
(原文)The SEV (Space Exploration Vehicle) is a small pressurized rover about the size of a pickup truck (with 12 wheels) and can house two astronauts for up to 14 days with sleeping and sanitary facilities. It is designed to require little or no maintenance and to be able to travel hundreds of miles climing over rocks and at 40-degreeslopes during its 10-year life exploring.
Pressurized rover
加圧型惑星探査車
(訳)宇宙探査用車両は、小型・軽量をコンセプトに設計されています。 2台の車両を縦列し、システムに余剰を与えることで、探査範囲を大幅に拡大することができます。 加圧型惑星探査車のモジュールは、可動式車台を使用して移動します。
(原文)The SEV is a low-mass low-volume design concept. Deployed in tandem, two vehicles greatly extend the exploration range by providing system redundancy. The pressurized Rover module is transported using the Mobility chassis.
Docking Hatch
ドッキングハッチ
(訳)ドッキングハッチは車両から居住区へ、車両から他のモジュールへ、そして車両から車両へ乗員の移動を可能にします。
(原文)The docking hatch allows pressurized crew transfer from rovers to habitat, rovers to ascent module and rovers to rovers.
TWEEL assemblies
TWEELアセンブリー
(訳)Michelinによって提供されて、展示されている車輪は、2009年1月20日にワシントンDCでオバマ大統領の就任パレードに参加したSEVの実際の車輪です
(原文)Provided by Michelin, the wheels you see in this display are the actual wheels that were on the SEV that participated in President Obama's inaugural parade in Washington, D.C. on January 20, 2009
SUIT PORTS
スーツポート
(訳)スーツポートは、最小限の空気損失で、乗員が10分以内にスーツを着用し、車両外へ出て行くことを可能にします。
(原文)The Suit Port allows suit donning and vehicle egress in less than 10 minutes with minimal gas loss.
MOBILITY CHASSIS
可動式車台
(訳)可動式車台には、ドッキング時の横移動を可能にする12個の車輪があります。 チャリオット(古代の戦争に用いられた戦闘用馬車)のようなモジュール式の運転席により、乗員は車外活動をしながら、車両を運転することができます。
(原文)The Mobility Chassis has 12 pivotal wheels which enable crab-style driving for docking. A modular Chariot-Style Driving Station enable crew to drive the rover while conducting extravehicular activities.
WORK PACKAGE INTERFACE
作業装置ユニットインターフェース
(訳)作業装置ユニットインターフェースは、ウィンチ、ケーブル、バックホー、クレーンなどの装置を取り付け可能にします。
(原文)The Work Package Interface allows attachments of modular packages such as, winch, cable, backhoe and crane.
COCKPIT VIEW
コックピットの視野
(訳)宇宙飛行士が車外に出ることなく、目標の物体に近づくことができるよう、コックピットの視野が確保されています。
(原文)The view from the cockpit makes it easy for astronauts to get close to objects they want to examine without having to leave the cabin.
SUIT PORT
スーツポート
(訳)惑星探査車の後方にあり、乗員は火星のほこりをキャビン内に持ち込まずに出入りすることができます。
(原文)Located on the back of the SEV, the suit ports allow the crew to get in and out without bringing the martian dust back into the cabin
COCKPIT INTERIOR
コックピット内
(訳)コックピットには、2人の乗員が、火星の基地から数マイル離れた14日間の調査に必要なものがすべて揃っています:ベッドにもなる座席、飲食用水、トイレ、そしてプライバシー保護のカーテン。
(原文)The cockpit holds everything two people would need to head off on the 14-day expedition, miles away from a Mars base: driver’s seats that fold into beds, water for drinking and rehydrating food, a toilet and plenty of curtains to provide privacy.
Sojourner Rover
Sojourner Rover
火星の探検者
(訳)この惑星探査車は、19世紀の奴隷解放活動家で女性の権利の提唱者であるSojourner Truthを称えて名付けられました。 Sojournerは当初の設計寿命であった7日間の12倍にあたる、84日間稼働しました。 Pathfinder(火星の探検者)は、他の惑星上で初めて通信した宇宙船であり、Sojounerは初の車輪付き惑星探査車です。
(原文)The rover was named in honor of Sojouner Truth, a 19th century abolitionist and champion of women's rights. Sojouner operated for 84 days - 12 times longer than its design lifetime of a seven days. Pathfinder was the first spacecraft to bounce on another planet and Sojouner was the first wheeled rover to explore another planet
Spirit and Opportunity Rovers
Spirit and Opportunity Rovers
双子の実情調査員
(訳)この火星探査車は約92日稼働できるように設計されていました。 Spiritは6年間、Opportunityは15年近くもの間、赤い惑星を調査しました。 Opportunityは、地球外で28.06マイル(45.16キロメートル)もの距離を移動した記録を持っています。
(原文)Both Mars Exploration Rovers were designed to last about 92 days. Spirit lasted six years and the Opportunity explore the red planet for nearly 15 years. The Opportunity rover holds the off-Earth roving distance record of 28.06 miles (45.16 kilometers) of driving.
Curiosity Rover
Curiosity Rover
人間のような探査機
(訳)Curiosityは、内部の「臓器」を保護するための断熱されたコンテナです。 探査車の「手(ドリルシステム)」は、岩石サンプルを粉末状に「かみ砕き」、採取した粉末を後部にある煙突を通して容器内に収めます。 内部で「消化」されると、探査車は、採取した粉末が何から作られているのかを特定することができます。
(原文)Curiosity’s body is an insulated container that protects “vital organs” inside the rover. A tool on the rover’s “hand”(a drill system) “chews” the rock samples by grinding them into a powder, then pours the samples through funnels on its “back” into its “body”. Once “digested” inside, the rover can tell what it just “ate” with science tools that identify what the samples are made of.
ケネディ宇宙センターへのツアー
VELTRAが入場料&日本語ガイド付きのツアーや、日帰りの往復送迎のみのサービスなどを催行しています。
ご旅程に合わせて、よくご検討頂いただければと思います。
まずはどんなツアーがあるか検索 ⇒こちら
チケットの購入方法
現地購入
入り口の手前にチケットカウンターがあります。
ただし、ここで購入するメリットはあまりありません。並んでいたりすると結構待ちます。市民割引などを利用して購入しようとすると、カウンターでないと買えないようですが、通常のチケットであればここで購入するメリットはありません。
自動券売機
チケットカウンターの反対側に自動券売機があります。なぜかいつもこちらの方が空いています。日本語も選べて、クレジットカードで購入できます。
まずはこちらで試してみるのがいいと思います。
観光案内所(INFORMARION)
ゲートの横にある観光案内所(INFORMARION)の中にも自動券売機があります。ここは基本的にいつも空いています。
また日本語のオーディオガイドはここで借ります。再入場するのも面倒くさいと思うので、オーディオガイドを借りる予定の方は、忘れずに立ち寄るようにしましょう。
事前購入
ケネディ宇宙センターのサイトで、事前に購入することができます。一日券(大人)で57ドルです。
Expediaでもチケットが事前購入できます。ディスカウント料金で購入できるのでお得です。⇒こちら
ケネディ宇宙センターへの行き方
残念ながら公共の交通機関はありません。
Expediaの往復送迎シャトルやVELTRAの往復送迎サービスを利用する必要があります。
もしくはレンタカーを借りてFL-528(高速道路)を利用すれば、オーランド国際空港からは片道約50分でケネディ宇宙センターに行けます。
なおFL-528は有料区間も含まれます。高速の入り口ではなく、途中に料金所があるので、お金を用意しておきましょう。有料といっても1~1.5ドルくらいなので、10ドルもあれば十分です。
料金所には無人の支払いレーンもありますが、係員の方がいるレーンもあり、お釣りももらえるので安心です。
関連記事
そのほかアメリカの国立公園についても記事にまとめております。