メサベルデ観光の見どころを知りたい方へ。
アメリカの世界文化遺産や遺跡に興味をお持ちの方。
モアブへの旅行ついでにメサベルデにも行こうとしている方。
他の国立公園とはひと味違ったメサベルデの観光ポイントやホテル・ツアー情報、おすすめのシーズンや持ち物などをお伝えします。
メサベルデ国立公園は、アメリカで初めて世界文化遺産に登録された国立公園です。
ヨーロッパ人がアメリカ大陸を開拓するはるか昔の紀元550年頃、フォーコーナーズのあたりに暮らしていた先住民である「古代プエブロ人」がこの土地に移住してきました。
以降700年に渡り繁栄し、高度な文明を築いたにもかかわらず、紀元1200年頃、突然この土地を離れてしまったそうです。
公園内では、彼らが長い年月をかけて造り上げた "断崖の住居跡" を見学することができます。
メサベルデ観光の見どころ6選
1. Visitor Center
まずUS160から入ってすぐ左側に、ビジターセンター(Visitor Center)があります。ここで各種見学ツアー(クリフパレス、バルコニーハウス、ロングハウス)のチケットが買えます。
ビジターセンターを入って左奥にチケットカウンターがあり、各ツアーの開始時間が書いてあります。ツアー料金はひとり$5です。
なおロングハウスに通じるウェザリルメサ・ロードは(Wetherill Mesa Road)は長さが8 m 以上ある車は通行できないので、キャンピングカー(RV車)などで来られる方は注意しましょう。
また全ツアー共通で集合場所はビジターセンターではなく、パレスやハウス近くの駐車場だったりするので、移動時間も考慮してチケットを買うようにしましょう。
例えばロングハウスがあるウェザリルメサまでは、ビジターセンターから約45km、車で1時間くらいかかります。
ビジターセンターには古代プエブロ人に関する展示があります。
ぐるっと見て回るだけでも、当時の生活を再現した模型などがあるので楽しめます。
お土産もビジターセンターで購入できます。ビジターセンターは公園の出口にあるので帰り際に寄ることができますが、オフシーズンは16:30~17:00くらいに閉まるので注意しましょう。
5月下旬から9月上旬までは19:00まで開いています。詳しくはMesa Verde Visitor and Research Centerをご覧下さい。
2. Long House
私はロングハウス(Long House)のツアーに参加しました。
ロングハウスの見学ツアーは、ウェザリルメサ(Wetherill Mesa)のキオスク(Information kiosk)からスタートします。
ウェザリルメサはビジターセンターから45km、車で1時間くらいかかるので、時間に余裕を持って移動するようにしましょう。
園内ではレンジャーがパトロールをしていて、スピード違反で捕まっている車もいたので、運転には気をつけた方がいいと思います。
キオスクからロングハウスまでは、往復 3.6km のトレイルを歩くことになります。
また高低差もあり、ハウス内では 4.5m のはしごを登ることになるので、動きやすい服装やリュック、ハイキングシューズなどで行くことをお勧めします。
写真⇩はロングハウスの入り口から撮りました。
断崖をうまく利用した住居で、当時はおよそ150~160人の先住民が生活を営んでいたそうです。
東京ドームの2階席みたいに、居住区が作られています⇩
遺跡では、はしごを登ります⇩
当時は崖から染み出る水をかき集めて生活していたそうです。
はじごを登った先で、水を集めるために使用していた穴ぼこや、染み出している水を見ることができます⇩
入り口の逆側から撮った一枚です⇩
はしごは復元されたものですが、いい味を出してます。
写真の中央にある広場では、まつりごとが行われ、人々は窓から顔を出したり、2階のへりに腰をかけてその様子を眺めていたそうです。
3. Step House
ウェザリルメサにはロングハウスのほかに、ステップハウス(Step House)があり、こちらは個人で入ることができます。
ウェザリルメサのキオスクからステップハウスまでは往復1.6km の初級者向けのトレイルなので、ロングハウスのついでに寄るのもいいと思います。
4. Spruce Tree House
そのほかの見所は、ウェザリルメサの東側にある、チェイパンメサ(Chapin Mesa)にあります。
そのうちの一つがスプルース・ツリー・ハウス(Spruce Tree House)です。
公園内で3番目に大きい住居跡で、およそ130の部屋が66mにわたり広がっており、当時は60~80人くらいの先住民が生活していたと言われております。
以前は自由に入れたらしいのですが、岩壁の崩落などにより閉鎖してました(2019年12月現在も閉鎖中)。
向かいのチェイパンメサ考古学博物館(Chapin Mesa Archeological Museum)から、ハウス全体を見渡すことができます。
午後4時くらいでしたが、ハウス全体が太陽に照らされ明るく撮れました。
5. Cliff Palace
もう一つ個人で見ることができる場所がクリフパレス(Cliff Palace)です。
最新の研究によると、全部で150の部屋があり、およそ100人の先住民が暮らしていたそうです。
また当時のプエブ
ロ人の平均寿命は32~34歳であり、約50%の子供が5歳になる前に亡くなっていたことも分かっています。
集合場所から住居跡までは、高低差のある階段を下ります⇩
途中で他の住居跡を見つけました⇩
入り口からの1枚⇩
ここで遺跡に関する説明があります。
説明の後、遺跡の反対側まで行き、はじごごを登って帰ります。
途中でキバに関する説明もあります。
ツアーに参加しなくても、展望台から眺めることができます。
右端の建物は復元されたものですが、4階建ての高さがあるそうです。
夕方に来たこともあり、左側が日陰になってしまいました。次に来たときはこちらのツアーに参加してみたいと思います。
6. Balcony House
ツアーには参加しませんでしたが、チェイパンメサにバルコニーハウス(Balcony House)という住居跡があります。
断崖絶壁にあり、10m のはしごを登る若干スリリングなツアーです。
途中幅46cm、長さ4mの穴を這って進むところもあるようなので、汚れてもいい服装がおすすめです。
ツアーに参加しなくても、Soda Canyon Overlook からバルコニーハウスを見ることができます。
往復約2kmのトレイルで、展望台が3ヶ所あります。
展望台には望遠鏡もあり、バルコニーハウスやSoda Canyonを眺めることができます。
メサベルデには他にも見どころがたくさんあります。
長くなったので別記事にまとめました⇩
公園の場所・入場料
公園の場所
メサベルデ国立公園はアメリカのコロラド州にあります。
デュランゴ(Durango)が最寄りの都市で、デュランゴから西へ約58km、車で1時間弱のところにあります。
入場料
入場料は時期により変動します。
2019年1月2日~4月30日、2019年11月1日~12月31日は車一台につき$15です。
2019年5月1日~10月31日は車一台につき$25です。
いずれも購入日より7日間有効です。
ホテル・宿泊施設
公園内のホテル
宿泊施設ですが、公園内にはひとつだけFar View Lodgeというホテルがあります。
全室にバルコニーがあり人気のホテルです。
他の国立公園内のホテルと比べると割安なので、ウェザリルメサとチェイパンメサの両方のツアーに参加したいという方や、じっくりビジターセンターなども見学したいという方にはお勧めです。
5月の平日に2泊しましたが、税込みで1泊1室145ドル(朝食なし)でした。
部屋はシンプルで、モーテルなどと比べると洗面台やバスルームも若干小さめでした。シャワーのみでバスタブは付いておりません。
バルコニーからの眺めです⇩
私はここで朝食をとりました。園内では水やレストランなども観光地価格なので、コルテスのウォルマートで買い物をしてから来ることをお勧めします。
ラグジュアリーなホテルではありませんが、公園内という立地が何よりもメリットだと思います。
コルテスに宿泊すれば、ビジターセンターまでは車で15分くらいです。
でもビジターセンターから各ポイントまで行くのに、曲がりくねった道を30分以上運転する必要があるため、ちょっと疲れます
日帰りではなく泊まりがけでのご旅行を計画している方は、時間と体力の節約になります。⇒ Far View Lodgeを検索する
公園外のホテル
そのほかコルテス(Cortez)という町が16km ほど離れたところにあり、きれいめのHoliday Inn Express Mesa Verde-Cortezや節約派の方にはEcono Lodgeなどがあります。
モアブからだと片道2時間半くらいかかるので、余裕を持って観光したい方はせめて1泊することをお勧めします。
公園の規模的にも、1泊して2日間訪れればかなり満喫できます。
メサベルデへのツアー
クラブツーリズムが『アメリカ西部16の絶景周遊15日間』のツアーを催行しており、メサベルデ国立公園も含まれています。
またJTBがコロラドロッキーハイライト 5日間 コロラド4大国立公園と絶景マルーンベルズのツアーを催行しています。
その他、VERTLAがグランドサークル5泊6日 世界遺産グランドキャニオン他インスタ映えスポット&ワイナリー見学&温泉入浴体験付きツアー<6月~9月/日本語ガイド>by ネバダ観光の現地ツアーを催行しています。
個人での行き方
デュランゴ(DRO)まで飛行機で来て、レンタカーで行くことができます。
デュランゴからメサベルデ国立公園までは50分くらいです。
東京からデュランゴまでの航空券は10~12万円くらいで、アメリカン航空がダラスフォートワース経由で就航しています。
メサベルデ周辺には他の観光地はないので、そのまま西のモニュメントバレーやグランドキャニオンを目指すか、北上してモアブを起点にキャニオンランズやアーチーズ国立公園を巡るような行程がいいと思います。
シーズン・服装・持ち物
観光シーズンは6~9月をおすすめします。
年間を通してビジターセンターなどはオープンしていますが。冬は雪が降り、住居跡へのツアーなどは9月末から5月中旬くらいまで行われておりません。
ツアーによって閉鎖する時期も若干異なるので、詳しくは公式HPをご覧頂ければと思います。
夏に来られる際は、夕方に雷雨となることが多いので折りたたみ傘やレインコートなどがあると便利です。また集合場所から遺跡までのトレイルも日陰のないところが多いので、日焼け止めは必ず持参しましょう。
帽子やサングラスもあるといいと思います。
アンダーアーマーをTシャツの下に着るのも効果的です。これで日焼けはかなり防げます。
また洗って乾きやすいので、ホテルに帰ってから石鹸で手洗いしても、次の日には乾きます。
近隣の国立公園
モアブにあるアーチーズ国立公園やキャニオンランズ国立公園の情報もまとめました。
おすすめのガイドブック
ご存知の方も多いと思いますが、地球の歩き方 アメリカの国立公園が詳しく書いてあります。
有名な国立公園は全て含まれているので(アラスカを除く)、他の国立公園に旅行される際にも役に立ちます。
またレンタカーでの移動を検討されている方や、ロードトリップを計画されている方は、地球の歩き方 アメリカ・ドライブもおすすめです。
ドライブルートを決める際や、アメリカの道路標識や交通ルールについても説明されているので、手元にあると安心です。