- パレンケ遺跡の見どころを知りたい方。
- メキシコ旅行を計画中でパレンケに行こうとしている方。
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・副業・ブロガー歴約4年
・33か国制覇!
本記事では、パレンケ遺跡の見どころ・行き方・注意点などをお伝えしたいと思います。
パレンケ遺跡の見どころ9選
パレンケ遺跡はメキシコではチチェンイッツァーやテオティワカンと同じくらい有名なマヤ文明の遺跡群で、平均して1日1000人の観光客が訪れる人気の世界遺産です。
メキシコシティーやカンクンからは少し離れていますが、保存状態が非常に良いレリーフや遺跡内部の石棺なども見学することができます!
遺跡や世界遺産に興味のある方には、おすすめの観光地です!
パレンケ遺跡の地図と入場するまで
パレンケの町からの乗り合いバスは、チケット売り場まで行ってくれます。
なお途中のゲートで、自然保護区域への入場料を払います。
係の人がバスまで来てくれるので、降りたりする必要はありません。
次にバスを降りた後、チケット売り場で遺跡への入場料を払います。
リュックなどを持っていると、入り口で簡単な荷物チェックがあります。
三脚は遺跡内では使用できません。
見つかった場合罰金を課せられ、日本円で数万円くらいだったと思います。
警備員がところどころにいて、立ち入り禁止区域などに入っている人に笛を鳴らして注意していたりします。
ばれたときのことを考えると隠れて使用するのもあまりお勧めできません。
1. 頭蓋骨の神殿
神殿の名前は、柱の下部にある頭蓋骨のレリーフが由来となっています。
この頭蓋骨はウサギを表していると考えられており、当時は赤と青に塗られていたそうです。
頭蓋骨の神殿は8世紀後半に建設が完了したようですが、神殿の下部(土台の内部)にはアーチ状の建造物があり、神殿が作られるさらに昔に建てられていたそうです。
またここからは墓碑が700以上の翡翠のかけらと共に見つかっています。
2. 13号神殿と赤の女王の墓
13号神殿の下にはそれぞれ別の時代に建てられた2つの建造物があり、そのうちの1つはお墓です。
お墓から見つかった人骨は女性であり、翡翠や真珠、黒曜石、ナイフなどの多くのお供え物とともに石棺に埋葬されていました。
また300ものタイルを使用した翡翠の仮面やネックレス、イヤリング、ブレスレットなどの装飾品も出土しています。
人骨やお供え物、石棺は朱色に染められており、"赤の女王" と名付けられた所以でもあります。
近年の研究では、この人物はパカル王の王妃(ツァクブ・アアハウ王女)であると考えられています。
神殿の内部には入ることができます。
石棺も撮影可能ですが、フラッシュ撮影は禁止されているので、明るいレンズや手持ちライトなどを持って行くと、きれいに写真が撮れると思います。
3. 碑文の神殿とアルベルト・ルスのお墓
13号神殿の隣にある大きな建造物が碑文の神殿です。
中央の部屋に飾られている3つの石碑よりその名が付けられました。
また1952年にはメキシコ人考古学者のアルベルト・ルスらが、建物内からパカル1世の石棺を発見しました。
棺の蓋の重さは5トンもあり、当時は解読不可能だったマヤ文字が所狭しに刻まれていました。
ルスらは車に使うジャッキを使用して蓋を開けたところ、中には身長190cm を超える人骨が多数の翡翠のアクセサリーとともに埋葬されていました。
後に蓋の碑文が解読されたことで、この人骨は7世紀頃この土地で強大な権力を持っていたパカル1世であることが判明しました。
また人骨の周囲にあった翡翠、貝殻、黒曜石のかけらを組み合わせたところ緑色に輝く仮面ができあがりました。
現在はメキシコシティーの国立人類学博物館に展示されています。
1979年に他界したアルベルト・ルスのお墓は、碑文の神殿の向かい側に、神殿を見守るように建てられています。
赤の女王の墓は1994年にメキシコ人考古学者のアルノルド・ゴンザレスらによって発見されたものです。
偶然にもルスの墓に光を当てたところ、赤の女王の墓がある位置に反射したそうです。
ルスを尊敬してやまないアルノルド博士は後日、「ルスが赤の女王の墓に導いてくれた」と語っています。
4. 宮殿
敷地の中心にあるのが宮殿(El Palacio)です。
宮殿は中庭、回廊、地下通路や排水路などにより構成されています。
また中央部には、高さ15mの4階建ての塔があり、当時は天体観測に用いられていたと考えられています。
そのほか当時使用していた水洗トイレや天体観測塔の横(写真右下の人が写っているあたり)の回廊には、王冠を受けとるパカル王のレリーフを見ることができます。
また宮殿内はぐるっと一周することができるので、太陽の位置なども含め、お気に入りの場所を見つけて写真を撮るのも面白いです。
最後の写真は午前中に宮殿の南側から撮りました。腰くらいの高さの壁にカメラを置くことができるので、三脚がなくても人物と一緒に写真が撮れます。
5. 太陽の神殿
宮殿から水路を越えて、小高い丘に上がると3つの神殿がある広場に出ます。
これらの神殿は7世紀後半にパカル王の後継者であるチャン・バールムにより建てられました。
太陽の神殿は屋根の装飾の保存状態もよく、神殿内部では、パカル2世とチャン・バールムのレリーフを見ることができます。
6. 葉の十字架の神殿
葉の十字架の神殿は太陽の神殿の向かいにあります。
広場からさらに階段を登る必要がありますが、神殿内部の保存状態が良いレリーフを見ることができます。
また見晴らしがよく、十字架の神殿と太陽の神殿が一枚に収まる写真が撮れます。16~18mm くらいの広角レンズがあれば人物も一緒に撮れます。
7. 十字架の神殿
この広場で一番大きな建物が十字架の神殿です。
急な階段を上る必要がありますが、ここまで来たら頂上部まで行くことをお勧めします。
神殿内部にはレリーフだけでなく、壁面の装飾も保存状態がよく残されており、見応えがあります。
また神殿の左側に回り込めば、宮殿や碑文の神殿が見渡せる絶景ポイントがあります。
よく見かける写真はここから撮影できます。こちらも広角のレンズがあれば、人物と一緒に写真が撮れます。
8. 北の神殿グループ
宮殿の北側に北の神殿グループがあります。
5つの神殿と長い基壇で構成されており、神殿の正面は南向きになるように建てられています。
5つの神殿は全て高さが異なり、それぞれ別々の時代に建てられたと考えられていますが、神殿内の入り口から平行する2つの通路や、支柱や壁に施された漆喰のレリーフなど類似点も多くあります。
また私が訪れた日には、パレンケ伯爵の神殿の前で民俗舞踊が行われていました。
9. 博物館
北の神殿グループの東側に博物館に通じる歩道があります。
↓ のようなジャングルの中を歩く必要がありますが、ほかの観光客も多くいる時間帯なら問題ないと思います。
人通りが少なかったり、虫が多い時期は、入り口まで戻って乗り合いバスで博物館まで行くことをお勧めします。
博物館にはパレンケ遺跡からの出土品が多く展示されています。
きれいに描かれたレリーフや赤や緑に塗られた彫刻は見応えがあります。とくにパレンケ王の石棺は圧巻でした。
遺跡見学の注意点
注意点①
遺跡の敷地内に売店はありません。
パレンケの町か、入り口付近の露店で飲料水を買ってから入場しましょう。
注意点②
遺跡の周辺にレストランや屋台はありません。
敷地外の露店ではスナックやアイスなどは買えますが、一日中観光する予定の方は、パレンケの町でパンなどを買って行くことをおすすめします。
注意点③
メキシコ旅行で全般的に言えることですが、公共のトイレは有料だったり、あまりきれいでないことが多いです。
できるだけホテルの部屋ですませてから行くようにしましょう。
パレンケ観光に必要な日数
カンペチェやメリダからの移動も含めて3日あれば十分だと思います。
中1日あれば、遺跡内の神殿や博物館もじっくり見学できます。
パレンケの町にも、時間を多く費やすような観光スポットは特にないので、移動 ➡ パレンケ観光 ➡ 移動の3日間がおすすめの行程です。
都市間の移動にはADOのバスが便利です。
ADOのバスターミナルやチケットの予約方法は別記事にまとめております!
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メキシコのバス 予約方法を解説【ADOのバスターミナルや乗り方も】
パレンケ遺跡までの行き方
パレンケの町から乗り合いのバス(コレクティーボ)で約20分です。
パレンケの町に関する情報は別記事で紹介しております。
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