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アメリカの大学院に留学しても日本でスムーズに就職活動する方法

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アメリカの大学院への留学を検討しているものの、卒業後の就職が気になる方。留学したことで、就職が遅れたり不利にならないか心配な方。

私のアメリカ大学院への留学経験を踏まえ、留学からスムーズに日本で就職活動を進める方法について解説します。

本記事で紹介する内容は以下の通りです。

 

アメリカの大学院に留学しても日本でスムーズに就職活動する方法

今この記事を読んでいるあなたは、アメリカの大学院に留学してみたいけれど、

 

  1. 就職活動に乗り遅れないか
  2. 留学したことが就職において不利にならないか
  3. とは言えアメリカで就職するのは難しそう

 

のような悩みを抱えているのではないでしょうか。

 

一般的にアメリカの大学院に進学した場合、入学した年の8月から授業が始まり、2年間で学位を取得します。もしあなたが日本で就職活動をする場合、帰国した次の年(3月くらい)に始まる就職活動に参加することになるため、内定を取得し働き始めるのは、さらにその次の年の4月からになります。

つまり同じ年度に卒業し、日本の大学院に進学した友達などと比較すると、あなたは2年遅れで社会人としてのキャリアをスタートさせることになります。

 

実際に就職をして何年か働いてしまえば、2年程度のキャリアの差など気にならなくなるのも事実ですが、就職前の学生や社会人としてまだ日が浅い方であれば、その2年は大きく感じてしまうのも分かります。

しかしアメリカの大学院のシステムをきちんと把握し、本記事で紹介する3つの方法を理解すれば、あなたはアメリカ大学院留学からスムーズに日本で就職活動をすることができ、2年遅れではなく1年遅れで、社会人として働き始めることができます。

大学の授業(学期)が始まる時期が、日本とはずれているため、どうしても1年遅れにはなってしまいますが、新卒として就職活動を行い、帰国後のフリーターのような期間を過ごすことなく社会人生活をスタートさせることができます。

 

以下でその具体的な方法について紹介します。

 

アメリカ大学院のシステムを理解しよう

具体的な方法を紹介する前に、まずアメリカ大学院のシステム(スケジュール)を説明したいと思います。すでにご存じの方はスキップしていただいて大丈夫です。

 

まず、アメリカの大学院は2年間と言われておりますが、実際は1年と9~10ヶ月です。一般的には秋学期に入学し、翌々年の春学期に卒業する場合、5月の上旬に卒業式があるので、5月の中旬には帰国することができます。

 

またアメリカ大学院のプログラムは自由度が高く、授業の単位を取得し、修士論文を提出してしまえば、1年半に短縮したり、逆に2年半に延長することも可能です。

そのため1年半に短縮した場合、入学した翌年の秋学期に卒業することができるます。この場合12月中旬に卒業式があるので、12月末には帰国することができ、帰国後の3月からはじまる就職活動に参加できます。

 

また私の大学では、修論審査会や修士論文の提出も自分の都合に合わせて調整することができました。特に審査会は、自分で審査委員になってくれる教授を探し、審査委員会を構成し、日程調整をすることになるので、学期中であればいつでも審査会を開くことができます。

修士論文の受付も Office of Graduate Program などが随時受け付けているので、例えば春学期のはじめ(1~2月くらい)に審査会や修士論文の提出を済ませてしまえば、学期の途中で日本に帰国してしまっても問題ありませんでした。

卒業式への参加も必須ではなく、卒業証明書などは後日、指定した住所に送られてきます。せっかくの機会なので参加した方がいいようにも思われます、卒業式に参加しなくても、学位の取得は認められますきます。

 

以上の内容を踏まえて、アメリカの大学院に留学しながら、スムーズに日本で就職活動を進める具体的な方法を3つ解説します。

 

日本での就職活動を進める具体的な方法

アメリカの大学院を卒業後、日本に戻って就職をする場合、あなたのライバルは日本の大学院を卒業する方たちになります。

そこで日本の大学院を卒業する方たちの時間軸と比較しつつ、アメリカの大学院卒業から就職までの具体的なスケジュールを紹介します。

 

① 2年目の春学期に卒業する場合

まず最も一般的な、アメリカ大学院2年目の春学期に卒業する場合について考えていきましょう。

ここでのポイントは、2年目の3月に企業エントリーできるよう、1年目には必要な授業は履修してしまい、2年目の夏休みから修士論文や就職活動の準備をすることです。

そこで、20XX年3月に日本の大学を卒業し、アメリカの大学院に入学してから就職するまでのスケジュールを、日本の大学院に進学した場合と比較しながら見ていきましょう。

 

20XX年のスケジュール

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まず大学院1年目ですが、日本の場合はご存じの通り4月から始まります。

一方アメリカの大学院に進学する場合は、3~4月に出願した大学院から合格発表があり、日本の大学院の前期が終わるくらいに渡米し、8月の第1もしくは2週から秋学期が始まります。

この1年目の秋学期から、できるだけ単位を多く取得しておくことで、後の就職活動を有利に進めることができます。詳細は後ほど説明します。

 

卒業した翌年の、20XX+1年のスケジュール。

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日本では3月くらいから企業エントリーがはじまり、6~9月にかけて就職試験や面接が行われ、10月に内定となるのが一般的です。

一方アメリカの大学院では、日本で企業エントリーがはじまる3月は、まだ1年目の春学期の最中で、5月上旬に期末試験があり、その後8月上旬まで夏休みとなります。

夏休みが終わると2年目の秋学期が始まります。ここでのポイントとしては1年目の春学期までにできるだけ多くの単位を取得しておくことです。そうすることで、2年目の秋学期以降に、修士論文の執筆や翌年の3月から始まる企業エントリーの準備などに時間を使うことができます。理想的には、2年目の秋学期で、修士論文以外の卒業に必要な単位は全て取得しておいた方がいいでしょう。

 

その翌年の、20XX+2年のスケジュール。

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日本の大学院を3月に卒業した場合は、4月から社会人1年目がスタートします。

一方アメリカの大学院では、2年目の春学期を迎えることになります。ここでアメリカにいながら企業エントリーをすることがポイントです。ネットで受け付けている場合は問題なくできますし、FedExやUPSなどを使えば、アメリカから書類を郵送することもできます。

ただし、平行して修士論文の執筆と、修論審査会の準備を進める必要があります。そして、4月を目処に審査会を行い、5月の締め切りまでに修士論文を提出することで、春学期の卒業が認められます。

基本的に春学期が終わる5月に卒業式があるので、5月の末までには帰国し、6月から日本で行われる就職活動に参加することができます。この就職活動で内定が取得できれば、翌年から社会人としてのキャリアを開始することができ、日本の大学院に進学した場合との差は1年にすることができます。

 

② 2年目の秋学期に卒業する場合

次に2年目の秋学期、つまり入学後1年半で卒業する場合について考えます。

20XX年のスケジュールは同じですが、20XX+1年目の秋学期中に審査会を実施し、修士論文を提出することで、12月には卒業・帰国することができるため、翌年の3月から始まる企業エントリーなども日本で行うことができます。

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ここでのポイントは、1年目の春学期までに授業などは全て履修し、夏休みも含め修士論文を2年目の秋学期までに書き終えることです。

研究テーマなどを早く決めることや、1年目の春学期くらいから論文の構成などを考えておくことも、1年半で卒業するためには必要になります。

そのため入学直後から忙しい留学生活にはなりますが、アメリカにいる間は学業に専念しつつ、就職活動に必要なことは日本に帰ってからでも十分時間を確保できることは、1年半で卒業することの大きなメリットです。

 

③ 3年目の秋学期に卒業する場合

プログラムを半年延長し、入学から2年半で卒業する計画も現実的です。実際、慣れない環境や英語での授業、審査会、論文の執筆は、よほど英語が得意な方でない限り時間がかかります。

半年分の授業料、往復の飛行機代、滞在費などを追加で支払う必要はありますが、時間的にも余裕が持てて、かつ同様に1年遅れで社会人としてのキャリアをスタートできるスケジュールについても解説します。

 

20XX+2年目のスケジュール。

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20XX+2年の前半までは、最初にご紹介したスケジュールと同じです。

異なるのは2年目の春学期が終わった時点で、一度日本に帰り、就職試験や面接などに参加することです。

2年目の春学期中に無事エントリーが済んで、修士論文以外の単位が取得できたら、就職試験や面接試験がある夏休みと秋学期の途中までは、一度日本に帰国しましょう。

大学院に入学した際に受け取る I-20 に Travel Signature を大学の International Student and Scholar Services などに行って取得すれば、取得後1年以内は、いつでもアメリカへ再入国できます。

そのため6~9月に日本で就職面接や試験を受けて、10月に内定を取得したのちアメリカに戻り、11月に修論審査会、12月に論文提出 ⇒ 卒業という流れになります。

10月以降はやや慌ただしくなりますが、修士論文や審査会で使うパワーポイントなどは日本に帰国している間にも進めることができますし、指導教官と連絡を密に取ることで、修士論文やパワーポイントなどもメールで送信し、添削してもらうこともできます。

12月に卒業したあとのスケジュールは個人の自由です。卒業後も I-20 は60日間有効なので、アメリカを旅行してから日本に帰るのもいいでしょうし、金銭的に難しいようであれば、卒業後すぐに帰国してしまっても構いません。そして4月からは同様に社会人生活をスタートできます。

 

まとめ

アメリカ大学院留学から、日本でスムーズに就職活動をする方法を3つ紹介しました。それぞれ計画は異なりますが、共通して言えることは、

  1. 大学院1年目の秋学期・春学期にできるだけ多く単位を取得しておく
  2. 修士論文のテーマは早めに決める
  3. 夏休み、冬休みなども利用し、修士論文の執筆には早い段階から取り組む

ことだと思います。

 

アメリカの大学は自由度が高く、本人の頑張りや調整次第では、卒業する時期などはどうにでもなります。卒業証明書が送付されるのは、卒業式以降になりますが、基本的には卒業に必要な単位を取得し、修士論文を提出しさえすれば、学期中に帰国してしまっても問題ありません。

 

また近年は9月入社などを採用する企業も増えてきているので、あなたの履修状況や就職したい企業・業界などにあわせて留学期間をアレンジすることは十分可能です。

 

最後に

人生100年時代と言われている私たちの世代は、70~75歳くらいまでは働くことになると言われております。そのため25歳からの45年間の勤労年数を考えると、1年はわずか2.2%、2年でも4.4%しか変わりません。

冒頭でも述べましたことですが、入社当初はその1~2年は大きく感じるかもしれませんが、5~6年も働いてしまえば、もはや誤差でしかありません。

またイギリスなどでは、働きはじめると遊べなくなるという理由で、大学を卒業したら1年くらいフリーターをして、世界中を旅行したり、好きなことなどをしてから就職するというケースも多いようです。

 

あなたは決して遊んでいたから就職が遅くなるわけではありません。自ら茨の道を選んび、専門性と英語力を身につけることに加え、日本で生活していたらめぐり会えないような貴重な経験をすることになるでしょう。そしてそれらは就職活動をする際の強力な武器となります。

大学院に合格するまでの努力も含め、留学中に学んだこと、経験したこと、苦労したことを誇りにしてください。その誇りを胸に就職活動を行えば、あなたを評価してくれる企業はきっとみつかります。

 

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