渡米から授業開始までにやっておいた方が良いことについて知りたい方。
最初の学期を迎えるにあたり情報収集をしている方。
私のアメリカ大学院への留学経験から、気を付けるべきポイントなども含め情報共有したいと思います。
本記事でご紹介する内容は以下の通りです。
- 渡米から授業開始までにすべきこと
- 大学での情報源の確保
- 履修登録をする
- 勉強道具を揃える
- 授業を受けるスタイルを考える
- アパートを契約する
- 車の免許を取得する
- 車を購入したあとの手続き
- 単位に慣れる
- 治安の悪いエリアを把握する
- 最後に一言
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渡米から授業開始までにすべきこと
いよいよ待ち望んでいた留学生活が始まります。
通常であれば授業開始の1週間前からオリエンテーションが始まるので、少なくともその前には渡米される方が多いのかなと思います。
私もオリエンテーションが始まる前の週の火曜日に渡米し、生活基盤などを整えました。
本記事では、渡米から授業開始までに、もしくは最初の学期の早い段階でやっておっくと、その後の留学生活を有利に進められると思うことを紹介します。
大学での情報源の確保
大学での情報源を確保すると、効率的に勉強できたり、良い成績が取りやすくなります。
以下にその具体例を2つほど交えて説明したいと思います。
宿題の提出方法や期末試験の難易度も様々です
同じ研究室の先輩など、過去に同じ授業を履修した人に宿題や期末プロジェクトの提出方法について確認しておくことをお勧めします。
- 手書きか、ワードやパワーポイントで作成するのか
- 自分でプリントアウトして授業の最初に提出するのか
- 学生用のアカウントからアップロードするのか
- 教授のメールボックスに締め切りまでに投稿するのか
- メールで提出するのか
授業によりそれぞれですが、アカウントから提出する方法などは、そのシステム自体を知っていないと分からないこともあります。なので履修する授業が決まったら、その授業がどんな感じかを聞いてみるのがいいと思います。
また宿題の量や、期末プロジェクトの有無、中間期末試験の難易度や教科書の有無なども授業により様々です。これも研究室の先輩や、もしくは中国やインドから来た留学生などはネットワークが広いので、良い情報が得られるかもしれません。
過去レポートやPDF化された教科書が手に入る
良いか悪いかは別にして、日本の大学のように過去レポートやPDF化された教科書も広く出回っております。
特に留学性などは卒業するタイミングで、過去に履修した授業のレポートや教科書を後輩や研究室に渡して行く人も多いです。
ここから先は個人次第ではありますが、宿題などは最初に自分で解いてみて、答え合わせとして過去レポを参考にするのが良いのかなと思います。
また英語でのレポートも1から全部書こうとすると大変かもしれないので、ザッと体裁を確認するのにも役に立つかと思います。
教科書は1冊1万円以上するものも多いです。
キャンパス内のBookStoreやアマゾンで新品もしくは中古を買うのが正攻法ですが、PDF(多分あまり良くない)をGETして、印刷して使うのもある意味では賢い方法かなと思います。
というのも、1冊1万円以上する分厚い教科書でも、5~7割くらいしか授業で取り扱わないことも多いからです。
この場合授業の進捗や必要に応じてプリントアウトすれば良いく、特に研究室が決まった後は研究室のプリンターが使えるので、バインダー代だけで済みます。
もちろん授業で取り扱う範囲以外も自主的に勉強したい方や、研究者の方などで卒業後も使うような教科書は購入しても良いと思いますが、そうでない科目などに関しては、中古品やPDFをうまく利用することをお勧めします。
履修登録をする
履修登録は学生のアカウントから行えます。
私の大学では1つの科目を履修すると3単位分になります。
なお1学期あたりに履修できる単位数には上限があり、私の場合14単位までです。
つまり通常であれば、4科目×3単位=12単位が1学期あたりに取得できる最大単位数になります。
ただし、アカデミックアドバイザーや学部長の許可があれば、14単位以上履修することもできるので、5科目×3単位=15単位などもできます。
一度履修登録した科目をキャンセルすることもできます。
ただし期限があり、それ以降に科目をキャンセルすると、手数料の支払いや成績に影響することがあります。
一方で、授業が始まっても履修期間内であれば、追加で科目を登録することもできます。
そのため、(必修科目以外は)とりあえず学期が始まって最初の週は、気になる授業には参加してみて、シラバスや授業の進め方などを確認してから、最終的に履修する科目を決めている学生が多いように思います。
なお私の大学の場合は、1つの科目でも1週間に2回授業があり、1回の授業は75分です。
履修のスケジュールは人それぞれで、最初の1年間(2学期)で科目の単位は取り切って、2年目は卒業研究と修士論文に専念する学生もいますが、2年間(4学期)に授業を分散して履修する学生もいます。
もちろん一生懸命勉強するのは大事だと思いますが、忙しすぎて体調を崩したり、遅くまで学校にいて事件などに巻き込まれてしまうのも避けたいところです。
先に紹介した情報源の確保という意味でも、履修しようとしている科目がどれくらいの大変さなのかを聞いた上で授業をうまく分散させるのも、有効かつ1科目の習熟度を上げるための手段なのかなと思います。
勉強道具を揃える
言われなくても分かってるよって感じですが、経験談を3つほど紹介したいと思います。
ノートの代わりにルーズリーフを使う方も多いと思いますが、ルーズリーフは基本3つ穴です。
安い紙だと何度も読み返しているうちに穴の部分が広がってきて、最終的には破けてしまいます。
すこし良い紙を買うと、破けにくいように縁の部分が加工されているものもあります。
また3穴のクリアシートも売っていて、これを最初の1,2ページに使うだけでも大分違います。
ボールペンは太いものが多く、5mm~7mmはが主流です。
ノートやルーズリーフの行間も太いのであまり気になりませんが、日本で細いタイプのボールペンを使っていた方には若干気になるかもしれません。
文房具はウォルマートやターゲットでも購入できますが、STAPLESという文房具専門店は品揃えが充実しており、3mmのボールペンなども多く売っているのでお勧めです。
消しゴムは良い物を買うか、日本から持って行くことをお勧めします。
アメリカで安い消しゴムを買うと全く消えません
何度も消そうとしているうちに紙が破けてしまいます。
そのためシャーペン派の方や、ボールペン派の方でも中間期末試験ではシャーペンを使うので、STAPLEなどで良い消しゴムを買うか、日本から持って行くのが良いと思います。
ちなみにウォルマートで売っている⇩の消しゴムは全然消えません。
授業を受けるスタイルを考える
授業のスタイルは教授により様々です。パワーポイントを使う教授もいれば、板書がメインの教授もいます。
授業を受けるにあたり私が一番重要だと感じていることは、「板書以外にもメモをきちんと取ること」だと思います。
英語というのもあり、授業中に聞いている時は理解していても、総じて後になると覚えていないということがよくありました。特にパワーポイントを使った授業などはそれが顕著です。
そのため授業中に教授が板書した内容に加えて、教授が説明したことや重要だと思ったことはどんどんメモするようにしています。
またパワーポイントを使用した授業でも、大抵の場合授業で使用するパワーポイントは、事前にアカウントにアップロードしてくれるので(もしくは言えばしてくれます)、印刷して持ち込んでメモしていくスタイルを取っています。
なので授業中は教授の話を聞くことに集中し、ルーズリーフに板書+メモをどんどん書き、授業後にノートに正書をしています。
また板書+メモを見ながら正書すると、ストーリーで授業内容を思い出すことができるので、効率良く復習ができます。
余談ですがアメリカの学生は成績をかなり気にします。
そのため予習や復習などもしっかりとし、オフィスアワーなどにはよく質問に行く姿も見かけます。
科目数に応じて授業料を支払っていることや、成績が就職活動に影響することも主な理由だと思います。
なので日本の大学に比べて復習の重要度はかなり高い気がします。
私は予習はあまりしていませんが、授業で取り扱う内容や、分からない専門単語くらいは抑えるようにしています。
さすがに授業中に分からない単語が連発するとついて行けないので、休み時間や時間が空いたときにサクッと予習はしています。
アパートを契約する
実際に部屋を見に行って、気に入った部屋が見つかったら次は契約です。
以前紹介したようなアパートの紹介サイト(https://www.apartments.com/)に掲載されている金額はあくまでも基本料金で、契約時にはそのほかの諸費用が上乗せされます。
私が住んでいるアパートの場合は、水道代(定額)、ケーブル代(テレビとインターネット)、ごみ収集費、害虫駆除代を追加で合計$150くらい支払っております。
その代わり冷蔵庫、オーブン、洗濯機、乾燥機、エアコンは備え付けで、敷地内のプールやジム、洗車用のホースなどは自由に使えます。駐車場代は請求されませんが、1人1台までです。
電気は自分で契約する必要があります。
ただしLeasing Office のスタッフがその地域の電力会社を紹介してくれるので、あとは電力会社のホームページから契約するだけです。
インターネット関連の機器はすでに設置されています。
契約時にパスワードを教えてくれるので、あとはログインするだけです。
入居日にLeasing Officeに行くと、契約書などと一緒にカギが渡されます。またこのタイミングで初月の家賃と契約手数料を払うように言われました。
家賃は小切手やマネーオーダーで支払えます。
小切手は銀行で作れるほか、以前の記事で紹介したユニオンバンクに申し込んだ方は、「ウェルカムキット」として、数枚の小切手と記入の仕方が書かれた説明書などが送られてくるので、それで支払うことができます。
なおマネーオーダーはウォルマートなどの大型スーパーであれば、カスタマーデスクで手に入れることができます。
車の免許を取得する
車の免許は早い段階で取得することをお勧めします。
州にもよりますが、国際免許証は1年間有効でも、渡米後3か月以内にアメリカの免許を取得しなかればならない州もあります。
筆記試験の予約はDepartment Of Motor Vehicles(DMV)のサイトからできるので、勉強が進んでいる方は日本にいる間に予約をしても構わないと思います。
なお効果的な勉強法や試験の具体的な予約方法などは⇩の記事にまとめましたので、よろしければご覧下さい。
車を購入したあとの手続き
車を買ったあとの手続きについて説明します。
私は車を2台所有していて、1台はTOYOTAのディーラーから購入し、2台目はそれまでアメリカに駐在していて日本に帰る方がいたので、安く譲りうけました。
それぞれ購入後の手続きが微妙に異なるので、情報共有したいと思います。
TOYOTAのディーラーで買った車の手続き
ナンバープレートはディーラーが用意してくれました。
この場合、Department of Motor Vehicles(DMV)に行って、車を登録すればそれで終わりです。
譲り受けた車について
友人や知り合いから譲り受けた場合、自分でDMVに行ってナンバープレートを取得する必要があります。
登録も同時に行います。
なお古いナンバープレートは、その車が登録されていた州の指定のDMVに送り返す必要があるので、ちょっと面倒くさいです。
スーパーに行けば、内側にプチプチがついているような封筒が買えます。こ
れに古いナンバープレートを入れて、United States Postal Serviceに行けばDMVに送付できます。
単位に慣れる
単位に慣れるのも重要です。
理系の方などで実験があったりすると、長さはインチやフィートが使われ、重さはポンドやオンスが使われます。
最初の頃は、慣れ親しんだ単位に換算しないとわからないことも多いと思いますが、単位に慣れるコツとして、何か身近なものを例に、直感的にわかるようになるのがいいと思います。
例えば、牛乳などは1ガロンで売られているので、2ガロンと言われたら牛乳2本分くらいかな、とか、ガソリンを満タンに入れると12ガロンくらいかな、などです。
そのほかオンスも、シャンプーの入れ物が25~28オンスくらいです。また自分の身長や足の大きさ、体重などを基準にし、インチ、フィート、ポンドも直感的に覚えられるといいと思います。
治安の悪いエリアを把握する
治安の悪いエリアの把握は重要です。私が住んでいるエリアはかなり治安が安定していますが、ある道だけ若干治安が悪く、
- 道路にごみが落ちている
- 落書きがある
- お店のドアや窓に鉄格子がある
- ガソリンスタンドなどに上半身裸やボロボロの靴などを履いた人が来る
- 夜薄暗い
といった特徴があります。
一番早いのは研究室の教授や先輩に聞くことですが、入居のタイミングでLeasing Officeのスタッフに聞いてみるのも良いと思います。
なお私が履修した数学の授業は、夜7時開始でした。
授業が終わる頃にはキャンパス内の人通りも少なく若干怖かったので、講義等の近くの駐車場に車を止めたり、極力明るい道をを歩くなどの対策をしていました。
最後に一言
ある程度は「慣れ」や時間が解決してくれる部分もありますが、留学していられる期間は限られています。
充実した留学生活を送り、成果を最大化するためにも、現地での情報源を確保し生活基盤を整えた上で、学業に専念できる環境作りが大切だと思います。
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